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断片的、あまりに断片的な

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金沢珍・貧旅行記Ⅲ

「純喫茶ローレンス」を出た後、薬局で買った栄養ドリンク飲み(100円)、金沢のセンター街ともいえる堅町商店街をぶらつく。しかし、閉まっている店も多いし、平日ということもあって人は少ない。おしゃれなブティックの隣に古い金物屋や100円ショップが並ぶ、そんな通り。あるファッションビルでトイレを借りてから、20分ほどブラブラ歩いただろうか、重大なミスに気がつく。「財布がない・・・!!」。旅行中、財布をズボンの後ろポケットに押し込んでいたのだが、トイレの便座に座るときはそれをポケットから出す。それを出したまま忘れてきたのだ!
 
青ざめながらあわててファッションビルに引き返し、トイレに駆け込むもナイ。もう20分くらい経っているし、トイレの個室なら難なく事が運べるしなぁ、と悲しみに暮れる。トボトボとトイレから出て、掃除をしていたおばちゃんに「忘れ物ってどこにとどけられるんでしょうかねぇ」などと一応聞いてみる。「あぁ、今インフォメーションでなんか名前呼んでたよ~」と言われるやいなや受付にダッシュ。中身も全く無事に財布が届けられていた。このときの喜びようったらない。今まで財布を失くしたことも何回かあるが、中身が無事だったことはなかった。香林坊の中心で「私も絶対ネコババはしません!」(当たり前?)と叫んだのだった。
そんなドタバタの後は、香林坊からすぐ近くの長町武家屋敷跡へ。曲がり角が多い構造は、戦いの際に敵が一気に侵入するのを防ぐためだとか。実際に人が住んでいる家も多いのだが、自分の住む地域一帯が観光名物となってしまっているため、仕方なしに(?)庭先を公開しているお宅もある。また近隣に新たに建てられた家も、「それらしい」外観で、風景に溶け込まされている。お土産に大豆飴せんべい(500円)を買う。
携帯の電池が切れたので充電器をコンビニで買い(700円)、なにやらデカイ神社が見えたので行ってみる。初代加賀藩主・前田利家と正室お松の方が祭られた「尾山神社」だった。明治6年に建てられたということもあって、ステンドグラスがはめこまれた和洋折衷の神門がお出迎えである。なにやら謡と囃子が聞こえてくるので、「わっ、もしかして今やってるところ見れるのかも!」とウキウキダッシュしてみるも、それはCDから流された音だった。やられた・・・。変な演出はやめていただきたい。
そのあとまた周遊バスに乗り、「ひがし茶屋街」に向う。1946年にGHQにより公娼制度が廃止され、遊郭としての茶屋街の歴史には幕が下りる。保護地区となった今では、喫茶店やみやげ物屋が入っているが、わずかだが今でも営業している料亭はある(一見さんお断り)。京都の祇園に並ぶ格式高い社交場であったこの茶屋街で、ひとっぷろ浴びようと銭湯「東湯」さんに入る(500円)。


ジャグジー風呂でリラックスしていると、かなりガタイの良いおばちゃんが、「観光客はマナーがなってない!ここいらに住んでる人はちゃんと片付けるんだよバカヤロー」と、そこら辺にあるオケを蹴散らしながら入ってくる。「あそこは私の特等席なのに」とブツブツ。その後も近所の顔見知りの人を相手に、観光客のダメさ加減を大声でしゃべくる。みながこのような態度を取るわけではないし、これだけで金沢の人がどうこう言うつもりもないが、「よそ者に厳しい土地柄ってこんなことを言うのかな・・・」などと考えながら、思わずお風呂の中で身震い。よそ者はよそ者らしく(by中川敬)。
「くるっとバス」(100円)に乗り、またまた香林坊へ。本日の夕食処、酒と人情料理の店「いたる」さん。旅行前に眺めていたあるブログで名前が揚げられていたこのお店、フラフラと歩いていたらめぐり合ったので即決で入ることにした。旅のしょっぱな、兼六園を見学しているとき(朝9:00頃である)から「ビール飲みたい」なんて言っていたので、やっとありつけたビールである。
でもなんだか疲れているからか、食欲はあまりなく、きゅうりとか、もずくとか、どこでも食べれるじゃんといった軽い料理を食べる。唯一金沢らしいものといったら、能登豚と大根の煮付け、くらいか。でも、カニ味噌をつまみに、石川県の日本酒を何種類か飲んだからいいのである(1人3,500円成)。

で、この日のお宿は「金沢ユースホステル」。駅まで迎えに来てくれるというので、香林坊からまたバスに乗り(200円。周遊、ふらっとバスは既に営業終了している)、金沢駅まで行き、送迎車に乗り換える。車に乗るなり、ユースホステルのおじさんから「あ、あんたら美味しいお酒のんできたね~」と言われる。「ハイ、美味しかったです!」と答える。約15分ほど車に揺られ、金沢市を一望できるという卯辰山公園内のユースホステルに到着。フロントで明日の出発時間を伝え、料金を支払い(1人4,200円)、部屋に入ってまたビールで乾杯(500円程)、またひとっぷろ浴びる。

次の日は12時間の鈍行の旅で朝早く出なければならないし、疲れていたこともあって、ゴロゴロする間もなく就寝。次の日どんな目に合うかも知らず、ぐっすりいい夢見たのでした。
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