忍者ブログ

断片的、あまりに断片的な

Home > ブログ > > [PR] Home > ブログ > Travel > 紀伊半島を巡る旅Ⅲ~伊勢・紀伊勝浦~

[PR]

×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

紀伊半島を巡る旅Ⅲ~伊勢・紀伊勝浦~

怠惰なくせに、きっちりしたいという気もあり、旅行記は完成させないといけないと思うのです。
予定よりも伊勢神宮巡りが短く済んだので、駅に向かう途中にあった猿田彦神社に寄る。猿田彦は『古事記』や『日本書紀』などにも登場する日本神話の神で、その鼻の長さから天狗の原型であると言われているが、私とBにとってサルタヒコ(あるいはサルタ)といえば、やはり手塚治虫『火の鳥』のなかで、時代を超えてさまざまな形で登場する人物である(また漫画!)。

猿田彦神社に寄ってもなお時間が余り、次の鈍行が来るまでだいぶ時間があったので、急遽予定を変えて特急に乗ることにした。当初の予定よりも料金は高くつくし、この日の宿泊先である紀伊勝浦にもだいぶ早く着くことになるが、勝浦には温泉もあるし、マグロもあるし(?)で、ここで待ちぼうけしているよりはいいだろうという判断だった。

伊勢市駅から多気駅へ向かい、そこで海岸沿いを走るワイドビュー南紀5号に乗りこみ、紀伊勝浦へ向かう。景色を眺めたり、本を読んだり、うとうとしたりの2時間20分の旅。当初の予定よりも早めに着くので、さりげなく(そしてしつこく)新宮散策を提案してみるが、即却下される。仕方がないので、3分ほどの停車時に新宮駅のホームに降りて空気を吸う。那智駅の、改札を出たらすぐ白い砂浜の海岸、というロケーションに興奮する。シーズンではないので人もおらず、「セカイの中心」を作るにはうってつけである。
【13:19伊勢市】・・・JR参宮線・・・【13:31多気】(230円)
【14:21多気】・・・JR紀勢本線/ワイドビュー南紀5号・・・【16:43紀伊勝浦】(4,620円)

紀伊勝浦に到着。シーズンオフの観光地のなんと閑散としたことよ!通行人はほとんどいず、シャッターを下ろしている土産物屋も少なくない。ハデというか俗悪なセンス(!)の看板が多いのが、余計に哀愁を漂わせる。商店街のなかに突如としてあった西洋風のホテルも、ラブホテルみたいな様相を帯びていた。日本の街並みの汚さ(というか、統一感のなさというか、ヤンキーっぽさというか・・・)はしばしば指摘されることではあるが。都会ではキッチュ(「おしゃれ」な空間にあるダサさ)になるのかもしれないが、ここではただひたすら陳腐。 

駅から5分ほど歩いて、宿に到着、そしてこの日初のビールで乾杯。1時間くらいグダグダしたあと、港(上写真)で船に乗り、少し離れた島にあるホテル内の温泉に向かう。船は無料で乗れたが、入湯料は1,000円と高かったから、まぁそこに乗船料が含まれていたのだろう。海を臨む露天風呂につかる。

その帰りに、地図にのっていた、徳川頼倫が「帰るのを忘れそうなくらい魅惑的だ」的なことを言ったことからその名がついた「忘帰洞」や、千畳敷を、ぜひとも見ていきたかったのだが、それらはホテル浦島のモノであった。

               
夕食は、勝浦の名物マグロを食べるべきだよなぁ・・・と思いつつ、中華料理屋に入ったのだが、さすが!マグロ料理のメニューがいくつか並んでいた。ギョーザやらザーサイやらと一緒に、マグロのカルパッチョを注文する。マグロの刺身に添えられたクコの実や木の実、皿に盛り付けられたきゅうりの飾り切りのありように、中華料理屋の意地を感じ、じんわり感動していたのだけれど、「どうせなら、お刺身でも食べたいでしょ~。わさびと醤油持ってくるわー」と店員さんに言われ、「そうですね」
と返す。そして、

店員:「これ、ダルマなんだよ」
私:「え?」
店員:「なんか今、ダルマしか店にないらしくて」
私:「・・・・ダルマってなんの話すか」

という会話。だるまのように丸っこい身をしているメバチマグロの子を「ダルマ」と呼ぶらしい。あっさりしたお味。しかし2人には多い量。

食べすぎでウンウンうなりながら中華料理屋をあとにし、旅館へと戻ろうとするが、道が分からなくなる。暗闇はこんなにも恐ろしかったか、と足早に。一応観光地ではあるが、この時期の客、老人たちはとっくに眠っている。
PR