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断片的、あまりに断片的な

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「白地に赤丸の旗」を掲げるモガ

4aa945d8.jpg 5年ほど前に描いたもの。
 なぜこういう絵を描いたのかははっきりと覚えていない。とある友人が日の丸が連なったベルトを「ポップでしょ?」といいながら着けていたのを見たのがきっかけかもしれない。
 その頃籍をおいていたゼミでは、「スケーターが日の丸の帽子をやたらかぶっている!」とか、ある日本のヒップホップグループのCDジャケットが「サムライ」に扮するメンバーの写真であったことに、ある批評家が「ナショナリズムだ!」(オリエンタリズムじゃないのか?)との評、それに反論するメンバーとの論争・・・などが話題になっていたときであった(上野、毛利『実践カルチュラルスタディーズ』参照)。右側パンクの雨宮処凛を追ったドキュメンタリー映画『新しい神様』(監督:土屋豊1999)、香山リカの「プチ・ナショナリズム」もちょうどこの頃。
 なんでもかんでもナショナリズムの体現だというのは早急すぎるし安易だとも感ずる。その記号の意味をゼロにはできないにしろ、ナチスのカギ十字をあえて身につけるといったような対抗でもなく、むしろポップにして(貶めて?)しまっているのをその知人のベルトから見たような気がした。

 2007年春夏のコム・デ・ギャルソンのテーマは「日の丸」(賛否両論あったらしい)。デザイナーの川久保玲は「日の丸のデザインは最も美しい」という。「デザイン」が美しいのだ。その意味ではなくて。
 「美しい日本」の象徴たる「日の丸」がなんだか不安げなアヴァンギャルドな服のパターンに利用される。単なる「デザインソース」としての日の丸。顔は白塗り、白いフリをする・白くなろうとする身体への「皮肉」。
 
 そうはいっても、このギャルソンの赤丸Tシャツ、来春には街でいっぱい見かけるようになってしまうかと思うと、それもまた皮肉なのかもしれない。

2007 SPRING&SUMMER COMME DES GARCONS 


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