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断片的、あまりに断片的な

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のらぼう@西荻窪

先日、名古屋から来たゲストらと、西荻窪の「のらぼう」という野菜を中心とした料理が食べられるお店でディナー。以前、地元の国立に本店がある今話題の野菜レストランに行ったのだが、全く感心しなかった。えのきやかぼちゃが生で食べられるのがなんだっての?で、なんで塩で食べなきゃなんないの。調理したメニューももちろんあったが、それも別に・・・(経営者にうさんくささを感じてしまうということもあるが)。

その点、のらぼうは、仕事も丁寧でどれもこれもがきちんとおいしい。「うまいうまい」といって炊き込みご飯や味噌汁までおなかいっぱい食す。店内禁煙だが、「(飲むのではなく)食事をする」と決めてかかればあまり苦にならない。

そして!何よりこのお店は某トムご一行が訪れた店であり。連れがお店の人と知りあいだというので、少しそのときのお話をうかがう。極力ミーハー心を抑えていたつもりだったが、私が座った席に某トムが座っていたと聞いたとたん「キャーーーー」と狂喜乱舞する。しかし、こんな都心から離れたところにわざわざ来るとは。

西荻窪は高校時代に仲良くしていた人が住んでいた街で、よく高校から西荻までチャリの後ろにのっけてもらってた。今回、本当に久しぶりに訪れたが、あんまり変わっていないような気がする。
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2009年のごあいさつの食

明けまして「おめでとう」などと、おいそれと言えないような事件が起きた年末でしたね。個人的な年末事件はなんといってもマックですがこれはあらかた金で解決のつくことですし自分のせいでありますから、極めて瑣末なことと言っていい。ある友人は年末に大変な局面を迎え今もちょっと心配です。年始出社したら、隣の席の同僚の奥さんが亡くなられ、向いの同僚の母が亡くなられたのを聞き、なんだか重い気分でスタートした2009年です。
年末は遅れていた翻訳作業をやりながら、いくつか忘年会をこなしました。例年より地味な感じがしたのは雰囲気にのまれたのでしょうか。なぜだか、幡ヶ谷のお店に良くいった年でした。ダンチュウの餃子特集で見て一度行ってみたいと思っていた餃子屋さん(私にはイマイチでした)、モンゴル料理バー(強烈な臭いとエロ話で盛り上がるせっまい店内で、ホーミーの会に誘われました)、そして中華料理好きを公言している私が連れて行かれたのは中華料理店、龍口酒家(要予約とのことですぞ)。
店主の気の向くままの料理が次から次へと「ストップ」をかけるまで運ばれ続けるので、さすがのわたくしもこの日ばかりはビール1杯と蟻酒1杯でのぞみまして、2人で計10料理食べつくしました。蟹やら肉やら魚やらもでますが、基本的に野菜料理が中心でスルスルスルスル食べてしまえる。というか、次何が出るのかな・・・という期待でついついストップをかけるのが遅れる・・・のです。さすがに帰ってから食べすぎでウンウンうなってベッドに横になってしまいましたけど、こんなことは何年ぶりだろうという感じです。夕食で、「飲みすぎ」ではなく食べすぎるとは!(左:黄ニラの炒め)

ここに行くと決まって思い出したのが、ある深夜のテレビ番組で見た中華料理店でした。そこも決してキレイとはいえないカウンターをはさんだ店主と相談しながら料理を決めていくというスタイルの店で、ナビゲイターの松任谷正隆氏がしきりと感嘆の声をあげているのが印象的でした。「中華 カウンター 松任谷正隆」でグーグルかけたらすぐに判明しました、萬来園。こちらは予算1人2万円とお高いですが、いつか行ってみたい。

正月も中華料理に限るのですが、今年はイタリアン。誰もだてまきも栗きんとんも黒豆も食べないので、うちの正月はオードブルをつまみながらのシャンパンです。お雑煮は食べるんですが、コレといったこだわりはなく、あるものをぶっこみます。よく「うちの雑煮は鶏肉と里芋と~」なんて話を耳にしたりしますが、我が家にはスタンダードがなく、その手の質問をされると答えに窮します。鰤だったり鴨だったり鶏だったり、にんじんだったり大根だったり、里芋だったり・・・。唯一欠かさず入っているのはいくらとほうれん草でしょうか。

とはいえ、そんなの他愛もないと思っていても意外と譲れないことってあるのだなぁと感じたのが、年末の@ファニーハウスでの鍋パーティでした。同じ「キムチ鍋」といえどもみなそれぞれの「キムチ鍋」があって、我がスタンダードキムチ鍋を主張する。それはそれで「異文化」として愉快なのですが、そこからどうみんなのキムチ鍋を作るか。具材はもとより、野菜の切り方、洗い方、調理法等々でさまざまで意見飛び交い、「ありえない」と言い、言われ、「鍋ってこんなに大変だったの!?」とだいぶ体力を奪われたのですけれど、ちょっと考えさせられましたね。他人の文化とどう関わっていくか、ということ。どうネゴシエーションするかということ。どう共生するかということ、私の文化も、あなたの文化もありながら。

ノスタルジックなパン

先日の日曜日は、久しぶりに午前中から外出したっぷり太陽をあびる。用事を済ませてから、これまた久しぶりに昼の吉祥寺をぶらり。
 
噂はかねがねのおしゃれパン屋「ダンディゾン」に連れて行ってもらう。しかし、私というか我が家はパンを食さず(そしてバター品薄でもなんのダメージも食らわず)、なので「パン屋に連れてかれてもな・・・」とほぼひやかし。店内も、「ブティックですね、これは」という感じでショーケースにパンが宝石のように並べられていたり、左写真の用にスタイリッシュに陳列されておる。

見せ方としては面白いなぁとやっぱり思ってしまうわけだが、警戒心もある。そんな買う気のない私に連れが一つパンを買ってくれて、何時間かたったあとに「一口味見してみっか」とばかり「ムシャリ」と食べたのだけど、冷めていてしなしなになっていたにもかかわらず、旨かった・・・。これからご飯食べるよ、というときだったのに、「一口味見」といわず全部平らげてしまった。むむむ。

パンをあまり食べないというと、すぐすぐ「和食党」にさせられてしまうが、別にそうではない。ただ私の中でパンは強制的なもの。給食はもちろん、幼き頃はまずい蒸したパンをイヤと言うほど朝食で食べさせられたので(天然酵母のすっぱいやつね、そしてジャム等々は与えられないという)。今回のように旨いものもあると知っているのだが、どうも触手がのびない。

そんな経験を共有している同居人たちもパンを好まない。なのに、うちの母は最近よくパンを作っている・・・。当然誰も興味をむけないし、食べないのだが、彼女にとってパンを作るという行為は、子どもたちが目を真ん丸くしながらもパンを無理くり食べていた、あの頃へのノスタルジックな想いなのかもしれない、とも思うのだった、なんとなく。

“のろ”のろな、「自然食」

ゴールデン・ウィーク前のことだが、吉祥寺のライブハウス居酒屋「のろ」に行ってきた。76年に開店したこの店は、70年代の「吉祥寺フォーク」とやらの中心となった場所で、店内の壁には故高田渡らのポスターやら古めかし雑誌の切り抜きなどが貼られている。ブルース・ブラザーズら外タレもお忍びでやってきて、何曲か歌って帰って行ったという老舗である。

私らが行った日はライブがなかったが、そもそもスタート時から週1というライブのペースであったようだ。オーナーの加藤氏ともともと知り合いだった高田渡が「毎日ライブで埋めない方がいい、週一のほうが絶対いい」と言ったからだとか。ハレとケをきっちりさせておきたかったのかわからないけれど、「毎日音楽演ってればいいてもんじゃナイサ」といった、音楽(ライブ)だけでなくそれを取り巻くライフスタイルの提示をしているように感じられる。

そんなライフスタイルの提示は食にもあらわれている。週1ペースのライブとなれば当然その他のこと、つまり飲食で稼がなくてはならず、バラエティに富んだ食事が楽しめる。表の看板には「自然派」だかそんな文字がおどっているが、オーナー加藤氏いわく、とくに「自然食」を意識したりそれを売りにしているわけではなく、「普通」の食材も使う。ただ、調味料はきちんとしたものを使うという。

「無理せずやる」というとナイーブな言い方になってしまうが、要は自分で考えて取り入れ、実践するということである。ちょうどこの日、エコ関係の仕事に転職したいという友人が、「でも体にいいとか、環境にいいとかいう食品はどうしたって高いから・・・」と言っていたが、このような愚痴(?)を耳にすることは少なくない。「所詮ブルジョア(!)のお気楽な娯楽にすぎない!」など。でもそれは「有機野菜を買わなければならない」というどこかの、誰かの文句に忠実になっているだけなのでは。ライフスタイルはさまざまであるのだから、その実践は異なるものになって当たり前であるし、遠くから運ばれてくる有機野菜より、近くの農薬野菜(という言い方も変ですが)の方がよっぽど良かったりもする場合もあるだろう。

そもそも自分の体にイイと、環境にイイは別。今低迷中のレストラン・キハチがいかに「良い野菜」づくりに力を入れているかというドキュメンタリーを見たが、年中暖房入れっぱなしで、ガンガンCO2排出して、タバコの煙はトマトの発育に悪影響を及ぼすから喫煙者は一歩たりともハウスに入れないという厳戒体制で作られる野菜ってば(後半は単なる喫煙者のグチか?)。そのような点もふまえ、自分で選び取らなければならない。

「森に住めない!ヨガ教室に通えない!高くて買えない!」なんてほざくのはちょっと筋違い。その前にコンビニ弁当、出前のピザ、無駄な車移動等々を改めればいいのではないかと思ってしまう人もいる。「のろ」はうちの大家さん(母)に教えてもらった店だ。で先日、一回り年上のゼミの知人に「のろ」話をしたら、「僕はそこで友部(正人)を見たよ」という。そんな知人宮入氏が今月19日に『ライブハウス文化論 』を出版。そのなかでは、団塊世代のノスタルジアとして利用される昨今のライブハウスについても触れているようだが、「のろ」も5、60代のアマチュア・ロッカーたちに門戸を開いているらしい。査定はあるようだが、「長年続けてきたヒトにはそれなりに、若者には厳しく!」とのことだ。

ONE DAY COOKING ―見よう見まねのフランス料理

先回の記事に書いたゼミの先輩のお別れ会で、私はアルコールを一滴たりとも飲まなかった、乾杯だってウーロン茶。当然、何人かからは厳しく追及されることになる。だけども会は昼間だったので、こんな時間から飲んだらその後、何も出来なくなってしまう、オールORナッシングな奴なので。

さらに、最近ブログの更新が滞っていたのも指摘された。「ブログ更新してる間があったら~」と言われつつの、「全然ブログ更新してないジャン」とも言われ~のの、ダブルバインドである。もちろん、程良くやれってことなのだが。文章長い長いとまた苦言を呈せられるし。実際に私も、他人の長い長いブログは、最初をチョロッと読んで後は流してしまうことが多い。人のフリ見てなんとやらなのだ。

会が終わって翻訳の作業(まだまだもろもろのことが続く・・・)しながら、先日フランス料理屋で食した、豚ブロックの赤ワイン煮こみとやらを作ってみる。半額になっていた(半額の時しか買わない)豚肉ブロックやリブを買って冷凍しておいたのだが、それが日の目を見るときがやっときた。圧力鍋で、その日の料理を思い出しながらなんとなく作ってみたが、非常に好評だった。料理は想像力である。

今は現役を退いた料理研究家小林カツヨが、何年か前に料理の辞典を出版するとかで、ラジオに出演していた。料理の辞書を作ったこころは、おかゆを作れないですが、どうしたらいいんでしょう!という質問が寄せられ、基本的な料理法を教える必要があると感じたからだといっていた。

それを聞いてビックリしてしまったが、実際に私も、ある男性から「ヨメさんが病気なんだけど、おかゆってどうやって作るの?」と訊かれたことがある。つい、「どうって・・・・何がどうなの?」などと逆にこちらが訊いてしまったのだが。
 
もちろん「想像」力及ばずということもある。特に、中華料理はなかなか「想像」通りにいかない。インド系のカレーも。でもそうやって悪戦苦闘しながら、なんて欲深な(せっそうなしな?)日本人の食生活事情よ、と思う。一般家庭で、インド系のカレーに、四川風マーボー豆腐に、ニョッキに近づこうと汗を流す国なんてほかにあろうか。食品自給率の低さは必然である。

ONE DAY COOKING ―カレー・オン・カレー・コロッケ

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コロッケが好きだ、手作りのイモっぽい味がする素朴なものが。夏に大量に作り置きして冷凍しておいたコロッケ。

思い出して、「夏のコロッケ」を揚げてみる。そのコロッケにチーズと、前日の残り物のカレーをのせて。食べているうちに気づく、「あ、そういえばこれカレーコロッケだったっけ!」。
カレーONカレーになってしまうが、コロッケからポロリとズッキーニ。夏のカレーと冬のカレーのミックスを味わう。

「おのぼりさん」の東京―玉ゐ@神田

先日、久しぶりに昼間、東京/銀座辺りをブラブラした。改装オープンした大丸東京店や、有楽町に新しくできた丸井やその他ファッションビルなどを視察しがてら・・・という「銀ブラ」である。大丸東京店をすみずみまで見てから、また電車に乗って神田へ。なにを隠そう、この日の最大の目的は、神田にあるあなご専門店「玉ゐ」に行くことだったのである。

あるグルメの知人が「もうこのまま死んでもいい・・・と思うくらい美味しかった」とのたまう、あまりにのたまっていたので、「そんなに言うんならどれほどのもんか確かめてやる!!」という挑戦モードで「玉ゐ」さんに挑む。まぁそう強がっていても(?)心はウキウキしていたのだが。なにせ、昼食をわざわざ電車に乗って食べに行くなんてそうないことであるし、神田駅に降り立つのも、15年以上ぶりなのではないか。

「玉ゐ」さんの本店は日本橋で、ここ神田店(日本橋室町)は2号店である。大通りからちょっと外れた場所にあり少し迷ったが、11:30頃にお店に到着。古い民家を改造したようなこのお店、昭和20年の東京大空襲で焼けずに残った家屋を使用しているという。ホームページには、「この家屋が焼けずに残ったのは きっと何かを守り伝えなければならない宿命があるのではないだろうか?」なんて、さも老舗であるかのように匂わせているが、オープンは2006年である。穴子店でこの店構え、なかなか巧みな「歴史」の演出だ。

さて、かんじんの穴子だが、どうやら天然モノを食べさせていただけるらしい。知人からお勧めされていた「箱めし」の小(1,600円)を頼む。「ごはんは大盛にした方がイイヨ、タダだしね」とのアドバイスも受けていたので、「箱めし小の大盛」という、なんだかよくわからない注文をする。穴子は「煮上げ」か「焼上げ」を選べる。私は、濃い味が好みなので、煮上げの方が味染み込んでいるかなぁと安易な考えで「煮上げ」を注文。それから、ここの売りの一つである、「お茶漬け」用の、あなごの骨とかつおのだし汁(200円)も注文しておく。簡単にいえば、ひつまぶしの穴子バージョンである。合計で1,800円とかなりゼータクなランチだが、たまには祭りも必要さということで、腹くくる。

削り柚子の皮、ネギ、わさび、胡麻などの薬味はお好みで。穴子の真ん中にのっている甘辛く煮た穴子の胆、うまい、胆ってどうしてこう・・・魅力的なんでせうか。もぐもぐといただく。う~ん、美味しいのだが、私にはちょっと上品すぎる味。寿司ネタのあなごは好きだけれど、丼とか重となるとパンチのあるうなぎの方が好きみたい。そういえばここを勧めてくれた知人は、「魚の中では鯛が一番好き!」とほえる、淡泊上品志向の舌の持ち主だった。6分の1くらい残してお茶漬けに。当初は、「こんな量じゃ絶対に足りない!」と思っていたのだが、余ったダシ汁もゴクゴクといただいたので、最終的にはかなり満腹となった。

 店を出て、神田の街をブラブラ歩きながら、幼き頃は、父と2人でここら辺りにとんかつとか、なんやらを食べにきたっけ・・・と思い出す。父っ子だった私は(というか、母は妹担当であった)、父が秋葉原に買い物に行く時もピョコピョコ・・・銀座に行く時もピョコピョコとついて行った。千疋屋でフルーツパフェ食べたなぁ・・・(「モダン」体験者のようなセリフ・・・。左の写真は千疋屋)。そういえば、父は学生時代に大丸東京店のショーウインドーの仕事をやっていたと、いく度となく言っていて、それで大丸で買い物なんかしたことがない私も、なんとなくその名前だけにはなじみがある。だから、東京/銀座周辺は、わたしにとって父との場所である。

「地元」の寿司屋―蔵@幡ヶ谷

安くてボリュームがあり、しかも美味しいお店を日々捜し歩いている、オジサマランチ隊にご同行。かねてから噂に聞いていたお寿司屋さんに連れて行ってくれとせがみ、幡ヶ谷まで約15分の散歩付きランチへと。幡ヶ谷までは遊歩道が続いているので、そこを歩けるのも楽しみにしていたのだけど、オジサマたちは甲州街道沿い、見上げれば高速、の舗道を歩く。車道の間の植え込みを指差しながら、「ウミちゃん、見てご覧。こんな排気ガスだらけの中でもたくましく植物たちは生きているよ」とか、「ご覧、あれが前に殺人事件があった病院だよ」などとガイドを受けながら、幡ヶ谷商店街に到着。古本屋があったり、妙な雑貨屋があったり、古そうな飲屋があったり、ここもまたうらやましく思ってしまうような商店街である。

いかにも地域密着型といった外観&内装のお店の「蔵」さんは、値段も地域のみなさんに密着(どんな人たちが住んでるのか良く知らんけど)。にぎりセット、あるいはちらし並が520円である。私の昼間の食べっぷりを知るオジサマに「大にした方がいいんじゃない?」と囁かれたので、「え~そんなぁ」といいつつにぎりの大を頼む。エビの頭でダシをとった味噌汁が付く。もちろん、店主がその場で握ってくれる。なかなか美味しく(なんといってもこの値段だし)、ボリューム的にも大満足である。

事務所に帰ってから、早速ネットでお店について調べてみると、このお店のファン(?)の方が運営するブログがあった。愛されている店なんだなぁ、としみじみしながら記事に目を通す。夜は、地元の常連客で賑わっているよう。ちょっと色っぽげな「ママさん」がカウンター奥で飲んでいたりもするらしい。いつもながらこういうのには、すぐ、単純にコロッとなる。まぁ、実際うちの地元にこういう店あったらと思うと、多分行かない。長らくこの地に住んでいるから「ヨソモン」にはなれないだろう。それはやっぱり「兎角人の世は住みにくい」となってしまうだろう。

食わず嫌いとカキフライ――わぶ@新宿

何年か前から、「行きたい行きたい!」と言っていたカキフライが美味しい定食屋「わぶ」さん。お店が休みだったり、タイミング合わなかったり、もうスッカリ忘れてたりだったのですが、本日とうとう行ってまいりました。わざわざ初台から電車に乗ってランチに行ったのです。

そんなこんなで「わぶ」です。文化服装の近くにある定食屋さんなのですが、なぜカキフライが有名なのか・・・。それは、デカイからです。いくつものカキをかけあわせて出来た、なんともボリューム満点なカキフライ。通常のカキフライ定食(1,050円)を頼みますと、そんなどでかいカキフライが4個つくのですが、ここでは店側も「さすがにそんなに食べれないだろう」と感じているのか、ハーフ&ハーフで他のオカズ(煮魚、焼魚、コロッケ、その他のフライなど)を組み合わせることができます、というかそっちを猛烈プッシュしてきます。

私は、カキフライ2個+肉豆腐という定食を頼みました。とてつもなく美味しいというものではないのですが、このボリュームと満足感を体験すると、ちっこいカキフライでは物足りなくなってしまうのもわかります。肉豆腐は・・・限りなく我が家の味付けかつちょっと冷めていたので、家で残り物を食しているような妙な気分になりました。しかし、申し訳なく、少々残してしまったのはそのせいではないです。カキのボリュームにやられたのでありまして。

女おひとり様の外食

小腹が空いたある日入ったのが、無添加スープ専門店スープ・ストック・トーキョー。「緑の野菜と岩塩のスープ」を注文、500円くらいだったか。急いでいたのでズルズルと飲み込む。総原材料は、玉葱、キャベツ、ズッキーニ、ブロッコリー、赤ピーマン、インゲン豆、グリンピース、にんにく、押し麦、オリーブオイル、岩塩、昆布、葱油、澱粉、大麦若葉、香辛料、万能葱なり。
新宿ルミネの「だし茶漬け えん」で、ゼミに行く前に食事。昼食はお茶漬けなんかじゃあ足りないし、アルコール無しの夜ご飯は外じゃしたくないし。「昼食べ損ねたけど、この時間にがっちり食べるのはどうかなぁ・・・」と思っていたので、まさに絶妙なタイミング。頼んだのは「焼き鮭といくらの親子だし茶漬け」セット、750円成。冷奴とふろふき大根、漬物付き。高い、と思われるかもしれないが、これがなかなか量多め、しっかり満腹になる。だし汁がぬるいのが難(好みの問題だが)。
初台オペラシティ横にある立ち食いそば/うどん屋「加賀」さんのわかめうどん、400円前後。麺が見えないほどのわかめ、薬味のネギは入れ放題。ここの名物は、注文を受けてから揚げられるかきあげが入った「かきあげうどん/そば」で、調べてみると「東京立ち食いうどん界の最高峰!?」「日本一の立ち食いうどん」と評しているブログもあった(もちろんネガティヴな評価も有)。一度食したことがあるが、とても美味しいのだけれど、何しろすごいボリュームで、油が少し胃に・・・。油物大好きな方にはお薦めである。

さてさて、これら3店は1人で食事を済ますのにもってこいの店であるといえる。とりわけ、「スープストック」や「出し茶漬けえん」は、立地場所も含め「女性でも気軽に1人で食事が出来る」ような店づくりになっている。1人で(なくともいいのだが)チャチャチャと手早く食事を済ますための飲食店は、男のカルチャーであった(男は外、女は内にの時代から)。現在では、男と同じように多くの女が社会に出て忙しく働いているわけで、女1人で食事を済ませなければならない状況は多々ある。だがしかし、ラーメン屋、牛丼屋、定食屋、立ち食いソバ屋など手軽な飲食店は、女1人が気軽に利用する状況にはなっておらず、まだまだ「男の領域」といった感がある。というよりも、「女が1人で食事をする」という行為に、女自身もまた、(ということはつまり社会も)まだまだ抵抗感があるのだ。

食事をすること、つまり食欲を満たすこと、欲望を1人で解消させること・・・マスターベーションである。少女マンガ界の女王一条ゆかりの『正しい恋愛のススメ』の中で、ある女性は言う。「食欲って性欲とすごく似てると思わない?」。そもそも、性の道徳と食卓の道徳との結びつきは、古代ギリシャの時代から指摘されていることである。
「食事と飲食と・・・『愛の臥床』・・・この三つの形式の快楽に彼(アリストテレス)は同じ型の危険、つまり必要の程度を超える過度という危険を認める。しかもそれらに生理学上の共通原理さえ見つけ出す。というのは、それぞれのうちに接触と触角の快楽を認めるからである」(フーコー「快楽の活用」)

中学生のとき友人と食事をしながら、1人で食事をする女性を見て、「1人で食事をするなんてどういう気なんだろう」と私はいったのだ。友人の答え「でも、どうしようもない時ってあるよ」。

男性は公の場で欲望を露わに、そして解消してきた。車中での化粧がどうのこうのと叩かれた時期があったが、あんたら公の場でどうどうとスポーツ誌、週刊誌広げて回りの視線省みず、勝手に欲望する姿さらしてきたんじゃ、と言いたくなる。どうどうと舐めるようにグラビア写真見る姿、また前のページに戻ってじっくり肢体を眺める姿は、われわれを無視した態度、われわれを「世間」の範疇に含めていない態度と言い得ますよ。「羞恥心はどこへ消えた?」(菅原健介)というより、羞恥心なんてあったんかいな。男性ヌード写真を車中で見ている女はほとんどいない(そもそも男のヌードに欲望するか、っていうこともあるのだけど)。女たちの欲望はまだまだ見られたくない、見せるべきではないという感覚がある(大食い同様)。

そんななか、女が1人で食事が出来る、食事をしたい、と思うような店づくりがいろいろとなされている。以前、あるカフェの開店のお手伝いをしたのだが、そこでコンセプトとしてあがってきたのも、「女性が1人で気兼ねなくお酒飲みながら食事が出来る店」であった。立ち食いそば屋のように、チャッチャカ食事をする必要もなく、ちょっとゆったりできるのも特徴。じっくりゆっくり・・・。手早く食事を済ませないんですよ。食事後、ダラダラくっちゃべるのですよ。


遅く起きた朝には・・・―ゼルコバ@立川

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 前日、珍しく朝の4時頃まで起きてなんやかんやしていたので、日曜日の朝は普段よりスロースタートとなってしまった。ちょこっと昨日の作業の続きをやってから、ブランチを取りに行く(なんて優雅な・・・)。

71c0219f.JPG482d16e0.JPG 向ったのはうちの近所(といっても車で10分くらい?)にある、天然酵母パンのお店「ゼルコバ」。農家の方がやっているパン屋さんで、以前は週2回と手の空いたときにのみ営業していたようだが、今ではうってかわって定休日が週2回。世間の、スローフードや自然食等への注目の高まりが反映されている。野菜の販売も定期的に行っているようだ。
 以前書いたように、麦ごはんを「縦の線が入ってるコメ」とか同級生にからかわれたり(友人は、赤米を「腐ったコメ」と言われたそうだ・・・)、スーパーなどで売っているお菓子類をなかなか食べさせてもらえなかったり、ジュースもほぼ飲めないなどと、今では笑い話だが、いわゆる「自然食」に対しては、なんとなく苦味のある思いもある。これは「自然食」とは関係ないが、母はおにぎりの海苔のかわりにとろろ昆布をコーティングするのが好きで、おにぎりといえば必ず「とろこんおにぎり」だったのだが、これもまた「モジャモジャ」などとからかわれたので、「とろこんおにぎり」だけはやめてもらうように母に頼んだ覚えがある。そんな願いを聞き入れるような母ではなかったが・・・。
 とまぁ、こんな思い出もあって、昨今の「自然食」ブームには、「麦、粟、ひえ=貧乏、粗末だといってた奴らが手のひら返しやがって!」といった個人的な反感がある、ということを一応ここで言っておこう。

b5c3e58a.jpg 天然酵母パンに関しても同様で、今でこそ普通のパンとあまり変わらない味が表現されるのかもしれないが、私が幼き頃はまだまだかなり酸っぱさが全面に押し出されたもので、美味しいとは思えなかった。さらに、うちにはトースターというものがなかったので、パンは蒸し。あの湯気の酸っぱい香ときたら!!ジャムなんていう代物はなく、マーガリンで食す。はっきりいってキライだった。
 と、ここで安直な「原因と結果」みたいな話になってしまうが、だから私はパン全般がわりと苦手(ナンとかもイヤダ)で、主食としてのパンというのはほとんどない(朝も含めて)。というか、ここ7、8年は我が家では誰もパンを買ってこない、食べない。
 しかし、何かの折にパンをいただきその美味しさに「感動(!)」したりすることもあるし、久々にパンを食べたいなーと思うこともあったり、というわけでこの日はそんな気分になったというわけ。

 パンは・・・美味しかったですよ。外は固くて中モッチリというやつ。
 ところで、我らを担当した店員さんの愛想がすこぶる悪く、その彼女の倦怠感たっぷりの態度が、「自然食」の妙な神話を異化しているようでおもしろかった。「自然食」に携わる人はどこか優しくて穏やかで心がキレイで・・・なんてイメージを抱かれがちですから。

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私だけの行きつけ的な―タイフーン・カレー・バー@初台

 毎日の夕食の内容をアップしている友人がいますが、私は夕食ではなく昼食に力が入ります。最も「お腹すいた~」という食べたい欲望が湧きあがるのが昼食なのです。

4ce4466b.JPG 初台駅付近のとある路地を曲がると現われるのが、店舗面積4~5畳(この単位表記はどうかと思うが)の小さな小さなカレー屋さん「Typhoon Carry Bar」である。店名の響きからもうかがわれるようにタイ風カレーのお店。
 最大集客数はキッチキチ状態で8人(通常6人)。故に、お昼時には常に店の外で待ちぼうけしている人たちがいる。
 お昼時は女性二人がきりもり。キビキビした調理担当の方と、おっとりとした接客担当の方。絵に描いたようなデコボココンビ、である。
 初台には他にもカレー屋があるため、こちらの店を「かわいこちゃんカレー」という人もいる。





1fd42ecd.JPG このような小さな空間だと、店員さんとの距離感も近くなり、みんななんとなく「自分の場所」といった気持ちを抱くようになる。そんな感覚を抱くのは、多くの場合場所ではなくて人とのつながり。
 その場所(店員さん)が私という人間を識別してくれること。のっぺらぼうの群集のなかの1人、ではなくて。別に名前を知ってるとか、肩書を知ってるとかではなくて、「あ、お久しぶりです~」「この前はお待たせしちゃって」と言ってもらえること。
 初台ドトールには毎日のように行くけれど、そこは「私の場所」ではない。


d0885fd3.JPG 毎日3種類のカレーが日替わりで。ハーフ&ハーフで2種類楽しめて650円とコストパフォーマンスも高い。写真からはわかりにくいかもだが、ご飯の量、結構多め。一度大盛りに挑戦し完食したことがあったが、その後水一滴でも飲んだら吐くといったすさまじい状態に陥り、「1分で戻れるんだよ」の職場に、這うように倍倍倍倍の時間をかけて到着した覚え有。次回からは、レギュラーと大盛りの中間「中盛」なるものを強引に作ってもらっていたが、ここ最近はレギュラーに落ち着いている。



 写真は「ナスとトマトのカレーチーズのせ」と、左側にある「タイ風イエローカレー」のハーフ&ハーフ(私のお気に入りはモロヘイヤカレー。どろどろネットリがとってもいい。是非家で作ってみることをお勧めする)。写真ではわかりずらいけど、麦ごはん。
 麦といえば、我が家ではずっと麦入りご飯を食べさせられていた。小学生時の何かの折に、教室でお弁当を食べることがあったのだが、そのとき隣の席の男子が私のお弁当を見るなり「あ!コイツの米には縦の線が入ってる!!」と叫んだのを今でも良く覚えている。現在の健康ブームだったら、「ロハスじゃん!」などと言われるのかもわからないが、当時はともかく恥ずかしかった・・・。私も今ほどたくましくはなかったですし、ね。

夜のバータイムは店長さん(男性)が1人でやってます。

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出た!飲み日記!!

4094164316.09.jpg ふふふ・・・満を持して(?)「居酒屋放浪記」というカテゴリーを追加いたしました。でも放浪のピークは2004年でした。渦中にいると気がつかないが、今思えばあらゆることから逃げ出していたと思われる。駆け込み寺ですか、居酒屋は。
 今回は最初なので(スッカリ連載開始気分)、居酒屋のエッセイを数多く出している太田和彦さんの著作をご紹介しよう。実は、本業グラフィック・デザイナーの太田さん。広告系の雑誌「ブレーン」でお見かけしたときは、「ナニ、あんた、すましちゃって!」と思ってしまったのだが。
 太田さんは何冊も居酒屋の本を書いているのだが、今回はその中から『完本・居酒屋大全』(小学館文庫1998=2004)をご紹介する。居酒屋の本というと、店の紹介、酒(日本酒)のうんちくなどを想像してしまいがちだ。もちろんそういった要素がないわけではなく、店や日本酒に対する好奇心にも充分応えてくれる本。しかし、この本の面白いところは居酒屋を求めて大人4,5人がぞろぞろとあちこちを放浪している様子、居酒屋でくだらない話やくだを巻いている様子、つまり居酒屋を軸とした仲間たちのコミュニケーションのありかたなのだ。
 一応会話文になっているが、それは実際の会話をベースとしながらも太田さんが創作した会話である。ユーモア溢れるやりとりの中に、酒やつまみのうんちくや愛情が織り込まれている。特に、太田さんは突き出しは「タコブツに限る」「タコブツがある居酒屋は良い居酒屋」と本文の中でしきりと言っているので、なんだかやや洗脳されて、この本を読んだ直後に居酒屋行った際、つい普段頼みもしない「タコブツ」を頼んでしまった。日本酒もめったに飲まないけれど、「うーんそうか・・・」などと考え込んでしまった。まぁ、お酒はビールであろうとワインだろうと焼酎だろうと種類は多様だから、凝ると面白い世界なんだろうなぁと思う。凝ってなくたって面白いんだから・・・。
 また、かなりふざけた酒採点表や占いの類も笑える。まず酒採点表だが、酒の銘柄に、お色け度と女優イメージを飲み助たちが当てはめていく。太田さんの例を少しあげてみよう。

・澤乃井=まだ娘、紺野美紗子、アッサリめにまとまっているが、どこか個性がないのは東京娘か
・〆張鶴=いい女、吉永小百合、涼しげな風情のなかに品のある旨みとコク。いい酒だナー
・諏訪泉=妖艶、かたせ梨乃、どっしりとした色気があるがバカじゃない。深情におぼれてみたい
・備前酒一筋=まだ娘、秋吉久美子、クセがあるが、その方向が酒本来の気品と違うような

 といった感じだ。多分に女性の好みが現われてしまうのは否めない。
 職業、階層による酒の選び方飲み方なんてのもある(ブルデューみたいだなぁ・・・)。

・貧乏学生=出没地区・渋谷、挨拶・オス、注文・ビール→チューハイ、話題・ゼミやバイト情報、悪口・問題意識がない(コンプレックス)、翌日・地べたで目が覚め学校へ
・アパレル関係=出没地区・原宿代官山、挨拶・久しぶりィ、注文・ペリエ、話題・「マイケル・ジャクソン行ったァ?」、悪口・センセイですからね(ウラミ)、翌日・身づくろい丁寧だが青い顔
・映画・演劇人=出没地区・新宿下北沢、挨拶・しない、注文・ショーチュー梅割り、話題・批評、悪口・作品に思想がない(ねたみ)、翌日・靴が片方ない

 ・・・ちょっと古い感あるが作者は1946年生まれだということを頭に入れよう。
 また、血液型による行動パターンによれば、私B型は泥酔すると「机の上にのぼって、裸踊りをはじめる」だそうな。まだ未体験なハズ、ですが・・・。
 星座別によれば蟹座のわたしは「『キミも何か頼んだら』と言われて、消極的なだけじゃと『ゆでたまご!』とかトンチンカンな注文をする」そうです。ゆでたまごはトンチンカンがすぎるんじゃないか?
 とまぁ気楽に笑えて読める本です。いかにも怪しい占いの類が多いのは女性の読み手を狙っていたのかナァ・・・。

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