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断片的、あまりに断片的な

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JR復帰の闘い

 ある朝、新宿のJR東日本本社付近を歩いていると、何やら大声を張り上げながらがチラシ配っている人びとがいた。一枚受け取り、歩きながら目を通す。そこには大きな文字で「JRは利用者の声を聞き 安全とサービスの向上を図れ」と書いてある。
 国鉄が分割・民営化されJRとなった際に1047名もの人びとが解雇された。それは彼らの「解雇撤回・JR復帰の闘い」のチラシであった。
 国鉄が民営化され、JRが発足したのは1987年。もうかれこれ20年近くたっていることになる。そのとき私は7,8歳だったわけだから、なんとなく当時のことを覚えているが、民営化の背景なぞ知るよしもなかった。10数年たった今でも、「解雇撤回」を求めて闘っている人びとがいるなんてことは、このチラシを受け取るまで知らなかった。
 
 なにもここで民営化の是非や、その際に生じた一連の(不当)解雇問題について書きたいわけではない(語るには知らなすぎ、私には手にあまる問題である)。いただいたチラシを眺めていて感じたことを何点か。
 「不当」にも解雇された人びとによる「鉄建公団起訴原告団・鉄道運輸機構起訴原告団」が争点としている点の1つに、「国鉄を民営化すれば赤字の解消と共に安全もサービスも向上すると言った当時の政府や財界のウソ・デタラメ」がある。それを検証するため、JR利用者に対して11月24日にJR新宿駅南口でアンケートを行ったようだ。つまり、JRのサービスの不備を、実際に利用者に不満を語らせるという方法で、JR側に突きつけるというわけである。
 しかし、180枚のアンケート用紙を配って、回答者はたった7人。その場で記入した人が6人で、後から郵送したものが1人だという。「JRにモノ申す!」と、JRに対して激しい怒りを募らせている人であればすすんでアンケートに答えるのだろうが、面倒くさがって足早に通りすぎる人が大半だろう。ましてや、ただアンケート用紙を配布しただけではなおさら回答はのぞめない。家に帰ってアンケートに記入し、切手を貼ってポストに投函する・・・。「人身事故多いよね~」ぐらいの生半可な不満では、こういったことは出来まい。
 チラシの裏面には「これがJR利用者の怒りの声だ!」と高らかに宣言され、アンケートの結果が紹介されている(案の定といいますか、回答を郵送してきた方は怒りをツラツラと書いておられました「JRになってサービスが良くなるというのは虚栄でした」)。しかし、7人の意見で「これがJR利用者の!」と言われてもなんだか説得力に欠けてしまう。「少数だから無意味な意見」だとは決して思わないが、残りの173人は怒りも何も感じておらず、どうでもいいと思っているということを逆に示してしまっているように思えて仕方がない。
 この回答をもとにしてJR東日本株主総会などで問題を訴えるらしいが、やるならもう少しうまい方法はなかったものかと思ってしまった。

 しかし、通勤電車はまったくもってイライラさせられるものの代表といってもいいはずだが、そこで生じた不満や怒りをわれわれは「どうでもいい・・・めんどくさい・・・」とついつい「生半可な不満」にとどめてしまう。もちろんそれは通勤電車に限ったことではない。そうやって隅に追いやっただけのイライラはなくなるはずもなく、少しづつ蓄積されていって、名も知れぬ正体不明の怒りや嫌悪やストレスになっていくのでしょう。
 いつか「バン!」ってね。

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