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断片的、あまりに断片的な

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行き損ねた経験と読書

日曜日横浜トリエンナーレに行く予定だったのだが、新宿駅で喧嘩になり、出発待ちの電車のなかでチケットをたたきつけて立ち去るという醜い行動をして、結局行かなかった。その日は最終日だったので(そもそもそんなギリギリに行くなという声もある)、ジ・エンドである。田中泯が踊るというので楽しみにしていたのだが・・・。

だが、先週は演劇や見世物小屋含め、いろいろと出歩いて本を読む時間があまりとれなかったので、この日は読書をじっくりしようと決めて、近くのマックで「積んどく」状態のままであった本のページを繰る。「現代の世間」について書く予定があって、それに関連しそうな荻上チキ『ウェブ炎上』。最も気になったのは人を「裁く」ということが手軽・容易になったという指摘。


そのちょっと前に、冤罪をテーマにした周防作品『それでもボクはやってない』をやっとこさ見て、「有罪」とされた主人公の「でもボクは裁判官を裁くことができる。あなたは有罪だ」というモノローグのラストにひっかかるものを感じていたこともあって。もちろんこれは有罪/無罪という二項対立の世界のなかで「有罪」とされた主人公が抱いたものであって、荻上がいうようなネット上で発露される「過剰な道徳心」に依拠するものではないのだけれど。道徳の過剰といった指摘は、鈴木謙介の『ウェブ社会の思想』でも論じられていた。


本が読み終わったので、ジュンク堂へと移動。ブラブラブラついていると、洋書50%オフセール会場にたどり着く。残念ながら(まぁそうだろうが)人文系は対象外で、小説/芸術/趣味系のみだったが、ポール・オースターの詩集や、クンデラ、クッツエーなどを思わず手に取る。結局、邦書4冊あまり購入して、そこらあたりのファーストフードでもくもくと読む。

日が暮れて、「日曜なのに出勤ご苦労様でした」の人とおちあってご飯を食べる。トリエンナーレに行き損ねた話をしたら、その人は行ってきたというので話を聞く。これが私の2008年トリエンナーレ。

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