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断片的、あまりに断片的な

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本屋で本を買う

 電車の中がいちばん読書がすすむ。そして、マンガはトイレの中に限る。先日我が家に遊びに来た友人がトイレからなかなか出てこなった。せかすのもなんだからおとなしくしていたが、『鳥山明○作劇場』に読みふけっていたという。1階のトイレは「ドクタースランプ」や「ブッダ」などのなつかしい著作が、2階のトイレは隣のB-GIRLが常にトレンディなマンガを用意してくれている(『NANA』とか『万祝』とか『20世紀少年』とか『サイコ』とかとか。あやかってます)。
 ともかく、電車の中では本を読んでいるのだが、持ってきた本を昼休みに読み終えてしまって、帰る時に読むものがなくなってしまうということがタマにある。近頃は本はだいたいアマゾンで購入してしまうのだが(ポイント制、うれしいですね)、こんなときは本屋で本を買うのをじっくりと楽しむ。

 職場のある初台には、オペラシティに中型の書店があることはあるが、そこまで行くにはややめんどうだし、欲しいと思っていた本があることは滅多にない。それならば走って10秒ほどの駅前の小さな書店(12畳ほど)で勝負を挑む方が楽しい。限界あるなかでいかに最善を尽くせるか。
 しかし、この初台駅前の書店、店主の趣味が色濃く出た品ぞろえなのである。もちろん商売は商売だから売れ筋の著作が平積みされてはいる。マンガが占める割合も大きいといえよう。しかし・・・。
 文庫は出版社関係なく著者名のアイウエオ順で並んでいるのだが、河出書房文庫だけは狭い店内にあっても独立したコーナーが設けてある。河出文庫に収められた、サドや澁澤龍彦、エルンストなどの著作がビッシリとならんでいるのだ。4年前に光文社から発売された「江戸川乱歩全集(全30)」も、一冊が一般的な文庫の厚さの2倍以上はあったのに、狭い店内でどっしりと腰を下ろしていたのも覚えている。もともと江戸川乱歩とは長いお付き合いなのだが、熱意に負けてその江戸川乱歩の全集文庫はその店で買っていた。そんな素敵な本屋さんなのだが、天下の岩波文庫は一冊もない、のである。

 その本屋さんを利用することは1年に3回あればいい方で、だからこそそんな機会が与えられると楽しくなってしまう。こんなときだからこそ、と林真理子でも買ってみようかという気にもなる。とりあえず帰りの電車の時間をつぶしてくれることを求めているので(家に帰れば読むべき本はいっぱいあるわけだし・・・)、ジャケ買いするのも良いかも知れない。ミステリーの類はグイグイ読ませてくれるから・・・などと色々考える。京極夏彦は、大学時代に紀伊国屋書店でバイトをしていたときからずーっと気になっているのだがどうなのだろうとか、いしいしんじは友人数名がいいって言ってたなぁとか。
 先回のこの機会には、森達也の『下山事件』を買いました。そのちょっと前に、当ブログでJR解雇反対運動のことについて書いたのでタイムリーな(?)選択でした。
 つい2,3日前は、このようなビッグチャンスをスッカリ忘れ新宿まで出てしまい、ルミネにあるブッグファーストに行きました。いろいろ迷った挙句、3年前になくなった網野善彦さんの『日本の歴史を読みなおす(全)』を購入。「とりあえず帰りの電車のために・・・」と言いながら、薄い本は割高だからと、つい貧乏性を発揮して厚い本を買ってしまうのでした。 

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