忍者ブログ

断片的、あまりに断片的な

Home > ブログ > Essay > 友人の結婚式

友人の結婚式

A:「いい結婚式だったね」
B:「うん、ユミらしかったね」
――しばしのち、A目頭をおさえる
B:「もう、Aったら・・・」

 これは、車内で見たウェディング雑誌のコマーシャルの1シーンである(ちょっとうろ覚えだが)。昨年、男性友人の結婚式に行ったとき(新婦とは知り合いではない)、新婦の友人が泣きじゃくりながらスピーチをしているのを、「友人が結婚するっていうのでなんで泣くんかいな」と思って眺めていたヨーク。

 昨日は、小学校からの友人Eさん(女性)の結婚式だった。他の友人と一緒に受付を頼まれていたので、会場に9:30となかなか早い時間に行かなければならなかったのだが、その日は朝家に帰ってきてあまりにも眠く、少々の仮眠を取るつもりがかなりの仮眠になってしまい、階段を何往復もしながらドタバタの準備・出発となってしまった。嗚呼情けない・・・。会場で着替えようと思っていたのだが、そんな時間はなさそうだからと、ドレス着たままチャリにまたがり会場まであくせくこぐ。
 会場は地元だったので、だいたい場所を把握していたつもりだったが道に迷う。道行く人、コンビニの店員さんなど何人かに尋ねてみるが誰も知らないという。迷うはずはないと根拠のない自信を持っていたが故、地図も招待状も持参しておらず確認することも出来ない。もしかしてとんでもない勘違いをしているのでは・・・と冷や汗が出る。もう1人の友人に電話すれば良かったのだろうが、充電の切れた携帯を充電する時間もなかったので、携帯は不携帯・・・。
 かなりあせって、もうこれは家に戻るしかない・・・と思って少し戻りかけたのだが、フト振り返るとチャペルらしき建物が遠くに見えるではないか。「木を見て森を見ない」とはちょっと違うが、距離を置いたからこそ会場を発見した次第である。とはいえ、行き止まりにブチあたって行きつ戻りつとなかなか大変ではあったのだが。
 どうにか受付時間前に到着して、Eさんの妹さんから受付の説明を受ける。うわっこんなにでかくなっちゃって・・・などと親戚の叔母ちゃんみたいなことを思う。で、受付の仕事、ご祝儀をいただいて、お名前を記帳していただいて、式辞表等々を渡すだけかと思いきや、新婦のカラードレス色当てクイズなるものをやるとかで、その説明をしなければならないという。一人一人に投票権を渡し、横に置いてあるピンク、黄色、青、緑のボックスにそれぞれ入れてもらう。別になんてことはない説明なのだが、頭が回らなくて「新婦のドレスの色」というところを「新婦の色のドレス」とかさかさまに言ってしまったり。結局、途中から説明はもう一方の友人に託した。

ade2f77a.JPG ついに式が始まった。我らは一番後ろに控えていたのだが、そこからでも一番前に座っているEさんの父が泣いているのがよくわかる。Eさんは、みんなまだまだ鼻水垂らしているような小学生の頃から、すでに大人っぽくて美しかった。その頃と全く変わらぬ美しさ。
 フラワーシャワーを終え、われわれゲストはガーデンに移動。ここでウェルカムドリンク・フードが振舞われる。雰囲気のいいガーデン、そして雲ひとつないいい天気。お酒を飲むにはうってつけ(?)だが、私はややボーっとしていたためジュースをチューチュー。
 その後披露宴場に移動して、披露宴がスタート。注目のお色直しでは、大方の予想を裏切りピンクのドレスで登場。ピンクに投票していた方から抽選で一名に、新郎新婦からのプレゼントが手渡される。一通りの食事が終わったら、デザートはまたまたガーデンでビュッフェ形式のデザート。
 そして、新婦から家族へのスピーチ。Eさんはすでにその前からたびたび涙を見せていたのだが、ここでもやはり涙が。涙を誘うような、切ない音楽や照明効果を「やらしい演出だなぁ」と思いながらも、Eさんのこれまでの歩を思って、なかなか胸にジンときてしまった。

a534a712.jpg みなそれなりに平坦ではない人生を歩んできたと思うが、Eさんのこれまでの人生はなかなかに大変なものだった、と思う。実は私は、小学生時代からそれほどEさんと仲が良かったわけではなく、私が大学生時代に別の友人を介して再会し、その後も2人で会って話すということは全くなかった。1度だけ、別の友人と3人で出掛けた際、その友人がトイレに行った折にEさんと2人きりになったことがある。そのときEさんに「ヨークちゃん、哲学の本とか読んでたりするんだよね・・・」と訊かれて「少し読んでたりもするけれど・・・」と私が答えると、「ちょっと相談したいことがさぁ」と言われたことがある。そう言ったところで別の友人がトイレから戻ってきたので、その話はうやむやになってしまったのだが、その後手紙でやりとりをした。そのときのEさんはトンネルの中にいた。そんなEさんに書き綴った私の手紙が、どのように受け止められているか不安だった。
 でもEさんは昨日、「終わらないトンネルはない、明けない夜はない」と言っていた。それがやはりすごくうれしかったのである。
 そんな話を隣のB-GIRLにしたら、「アンタも年取ったね~」なんて言われてしまったのだが。

 そうそう、私は小学5年生のときに今の家に越してきたのだが、転校してきて初めてやった係は生き物係だった。Eさんと2人でね。

トップページへ戻る

PR

0 Comment

Comment Form

  • お名前name
  • タイトルtitle
  • メールアドレスmail address
  • URLurl
  • コメントcomment
  • パスワードpassword