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断片的、あまりに断片的な

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シェアハウスでシェア 『フリマナンデス vol.2』@国立なないろハウス

不定期で開催しているファッションと食の夜会、「コショウ、サンショウ、トキドキ ソルト」でオリジナルカクテルを提供しているのだが、そのカクテルを気に入ってくれた方から、あるフリマイベントでカクテル屋をやって欲しいとの依頼がきた。びっくりだったし、お褒めいただいたのは嬉しかったけれど、「でも私はカクテル屋じゃないしなぁ、ますます何屋かわからなくなるなぁ・・・」とちょっと迷ったのが正直なところ。それでも参加したのは、会場が国立のシェアハウス「なないろハウス」だったから。仲間たちがたびたび口にする「なないろハウスは」、単なるシェアハウスではなく、さまざまなイベントが行われる地域コミュニティの集いの場でもある。

私もかつて少しだけ経験したシェアハウスの現在(のひとつ)を見たかったのと、これまでほとんど関わりが無かった地域の集まりに参加してみようと思い、この日だけカクテル屋になろうと決めた。きっかけとなったのは「コショウ、サンショウ・・・」なので、屋号は「かくてる屋 コショサン」とする。
他の出店者さんも、なないろハウスの住人さんや、ご近所の方たちがメイン。バスソルト屋に、マッサージ屋、ハンドメイド雑貨屋に、ハーブティー屋、お好み焼き屋さん、などなど。私も、というか出店者さんみんなそうだったが、自分の店やりつつ、カレー食べたり、マッサージ受けたり、バスソルト買ったりと、その場で循環。商い、というより「物々交換」といった方がいいかもしれない。 シェアハウスでシェアの会、といった塩梅。
シェアハウスも、物々交換的なシェアのありかたも、もちろん古くからあったもの。ただ、レイチェル・ボッツマン/ルー・ロジャースの『シェアー〈共有〉からビジネスを生みだす新戦略』(2010年)や、三浦展『第四の消費ーつながりを生み出す社会へ 』(2012)などに見られるように、2010年代に入ると、ソーシャルネットワークと環境問題の高まりを背景に、「シェア」はビジネスにおける重要な概念、というかビジネスにおける新しいトレンドとしてうかびあがってきた。わたしがリサイクル/古着の団体に関わり始めたのもちょうどこの頃だ。

 「シェア」、あるいは「つながり」をフックとしたビジネスは確かに増加している。廃材のリサイクル、エクスチェンジ、シェアスペース、洋服のレンタルなどなど。シェアハウスもいまや、デザイナーズのおしゃれな物件が揃っている。ビジネス化されるということは、ある意味洗練されること、だけれども、「シェア」が広がれば広がるほどそのやりとりは匿名性をはらみ、「シェア」が持つ可能性をおきざりにしてしまったりもする。ボロボロの服が大量に持ち込まれるエクスチェンジ、のように。

なないろハウスでまったりカクテル作りながら、住人みんなに育てられている子どもたちをながめる。みんなで暮らし、みんなで育てる子ども。「シェア」は単なる、便利で経済的なこと、ではない。新しいライフスタイル、コミュニティ、そして家族のあり方をひらく、ものだ。そんなことを改めて実感させられた一日だった。

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ちなみにこの日のカクテルは・・・
〇ラオラオライスミルク
〇梅ハイボール
〇ブルーベリースプモーニ
〇バオバブチアシード
〇マデイラソーダ
ほか、ノンアルドリンクなどなど。

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