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断片的、あまりに断片的な

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THE DIRTY DOZEN BRASS BAND@渋谷クラブクアトロ2007.5.15

 先日の日記で書いたように、雑誌FADERから読者モニターとしてダーティ・ダズン・ブラス・バンドのライブに招待されたので、昨日渋谷まで出陣した。実はこの日は夕方から授業があったのだが、「ライブに行くので欠席します!!」と事前に暴露。別に「ちょっと用事がありまして・・・」などとお茶を濁しても問題はなかったのだが、ブログにライブのこと書くかもしれない、多分書きたくなるだろう。後でブログを見て「あ、ヨークの野郎サボってビール飲んで踊ってやがる!」なんて言われるのもイヤなので、正直に。ブログやってなきゃお茶濁していたかもしれない。ブログ、行動を左右するの巻。
 あ、でも会社にはいつも通り、学校に行くということで早退させてもらったので、Wさん、ご内密に。毎週火曜日は切羽詰っていない限り少し早退させてもらっているのだが、早々と帰る私を見て「何?ヨークさん、今日飲み会?」というのやめて欲しい。

Group-3-thumb.jpg ニュー・オリンズ発のダーティ・ダズン・ブラス・バンド(以下ダーティ・ダズン)は、結成30周年を迎える大御所ジャズ/ファンクバンド。昨年、マーヴィン・ゲイの「WAHT'S GOING ON」をまるまるカバーしたアルバムを発表したばかりである。71年にマーヴィン・ゲイが投げかけた「どうなってるんだ、この世界は」という言葉、9.11、カトリーナ被災を受けて再度ダーティ・ダズンが問う。
 大御所バンドであるが故、普段行くライブよりも客の年齢層が高め。40代、50代と見受けられる人も少なくなかった。スーツ姿の人も何人か見かけた。でも、もっともっと「大人」がライブに来てもいいんじゃないか。年を重ねるにつれ、それまで関わっていたサブカルチャー/ポピュラーカルチャーから「卒業」してしまうことがしばしば指摘される。音楽でいえば、若い頃さんざんロックを聴いていたのに、40歳も近くなると演歌を聞き出すとか。まさしく知合いの40前後の女性が「最近ダンナが演歌を聴くようになって、それがもう我慢ならない!!」と愚痴っていたが、地方都市に単身赴任している彼女のダンナは取引先とカラオケでの接待も多いと言っていたから、その影響も無論あろう(今の若者がどうなるかはわかりません、そこんとこ楽しみでもある)。
 以前、アメリカの郊外に住む女性たちが、自らの青春期のアイドルであるケイト・ブッシュの音楽を、いくつになろうが部屋で一人になって聴く(そしてネットで情報交換)という事例に関する論文を去年読んだのだが、それはやはり家世界に居ることの多い専業主婦だからこそ、なのか。ケイト・ブッシュに傾倒すること、あるいは一人のアーティストを末永く追うことをどうこう言っているのではない。全く外界に左右されない音楽的趣向に少し今ゾッとする。左右される外界がないのか(ってことはこのご時勢ないだろうが)、結婚と同時に外界からの影響をシャットアウトしているのか。そういった彼女らの立ち位置・心境への言及が、そういえば全くない論文であった、と今更ながら思い出す。
 と、話がズレたが、「大人」がもっともっとライブに参加するには、もう少し遅い時間から始めるべきだと思う。欧米では、19:00なんてまだ日の明るいうちにライブをやるということはあまりないようで、日本でのライブ時間の早さに調子が狂う外タレもいるようだ。今回のライブも19時スタートだったが、渋谷に19時に駆けつけられる人はおのずと限られてしまう(私ですら早退したのですからね)。もちろん、ライブこそが音楽聴取というわけではないし、もっと遅くからライブなりイベントなりがスタートすることもあるが、いわゆるポピュラーミュージックのライブは若者、あるいは定年層のものとなっている。

 ダーティ・ダズン登場の前に、blast headのhikaruさんによるDJ。例のパターンね、これまで音楽は聴いてたけど顔は知らないっていう。初対面。ステージ上ではなくフロア隅のDJブースでhikaruさんのプレイが行われていたということもあって、ほとんどそこに関心は向けられず、みなダーティ・ダズンを待ち焦がれステージにかぶりついている状態。無論、みなダーティ・ダズン目的で来ていたのだろうから、そのような態度は不思議ではないのだが、もしステージ上でDJがなされていたら人びとは体を揺らしたかもしれない。とにかくステージに、前方に、みなと同じように体を向ける日本人特有の聴衆態度(踊り方)が指摘されるが(湯山玲子『クラブカルチャー!』等)、ステージ上に乗せて「アーティスト様でござい」というような見せ方をさせなければ、関心が向けられないのかもしれない。
 また、日本でのライブにおいて前座の存在は稀であり、特定のアーティストの音楽のみを聴くというライブのあり方が主流となっているという点も指摘できる(もちろん、ライブハウスやクラブでのいわゆる「イベント」「パーティ」ではなく、単独アーティスト公演においてである)ふっと知らない音楽に耳を傾けてみるといった行動の希薄さ、これは昨年ストリート・パフォーマンスについて共同研究を進めていた時にもたびたび話題となったことだ。様々なアーティストに触れられるフェスティバルの類も今や定着したが、中でも有名なフェスティバルの一つ、フジロックフェスティバルを主催するスマッシュの日高氏は以前、「どのアーティストが出るのかを全く公表しなくとも人びとが集まってくる、そんなフェスティバルが夢」と語っていた。何年か前には、3日間共通チケット(フジロックは3日間開催される)のみを販売するという手段にうって出た。自分の知ってる・好きなアーティストだけのいいとこ聴きをさせないためであろう。しかしこれにはやはり問題が多かったようで、次の年から1日券の販売は復活した。日高氏の夢の実現はなかなか難しそうである。
 
dirty.jpg ダーティ・ダズンのライブは、普段ほとんど聴かないようなタイプの音楽だったということもあって、とても新鮮で楽しかったのだが、私にとってはそれはまっとうなかっこよさだった。先日の勉強会の話でいえば「アポロン的」?(笑)。でも、「ブルース聴かない奴はしにゃーいい」というようなことを父に言われてきたので、これまでブルースは素直に聴けなかったのだが、この日は素直にブルースナンバーの歌とギターに酔いしれました。お、大人になったなぁ。

 終わって会場から出ると、何やら人だかりが。クアトロの目の前には吉本の劇場が出来たのだが、ちょうど芸人さんが出てくるとのこと。誰だろう、と思っていた矢先に来ました!チュートリアル徳井氏(イケメンの方)でした。黄色い歓声を浴びながら、彼は丁寧に2,3度お辞儀をし、タクシーに乗り込んだ。が、しかしセンター街でさっそうと車を走らせるわけにいかず、タクシーはキャーキャー叫ぶファンの人びとに取り囲まれる。
 私の横にいた人が、一眼レフでパシャパシャ写真を取りまくっていた。満足そうな表情をうかべながら私に尋ねる。「で、アレ誰なんですか?」だとよ。

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