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断片的、あまりに断片的な

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高橋透『DJバカ一代』

51EBlLhmXoL.jpg 昨日アマゾンから届いた、高橋透の『DJバカ一代』(リットーミュージック2007)を読む。今年で50歳、70年代からDJをはじめ今ももちろん現役の著者が、1975年~1995年までのディスコ/クラブシーンを振り返るといった読みもの的な本だが、この頃の資料は少ないのでとても興味深かった。こういった本はDJの宇治田みのる氏も出しているが、それに比べても断然おもしろい。
 DJをはじめたころの困難(当時はあったMCの難しさ等)、日本人の自分が黒人たちの前でDJをする際の苦労や工夫、ディスコの本場NYでのDJ修行(?)体験談、大衆・大型ディスコ「マハラジャ」で商業的なプレイをしたときの葛藤などがきちんと描かれていて、音楽へのそのシーンへの真摯な想いが伝わってくる。
 現在の「アーティストDJ様」と違って、ディスコ初期のDJの多くが店のおかかえであり、いろんな雑務もやらされていた「サラリーマン」。ディスコのオーナーを努めるなど当時は実業家で、現在は占い師となった「アノ」細木数子氏から、「はい、ボク、ご苦労様」などと給料を渡されたときのエピソードなんかもある。
 宇治田氏の著作は(むろん高橋氏とはシーンや立場が異なるということもあるのだが)、ナンパ色・金色がやや強い。しかし、もちろんそれこそが一般的・大衆的なディスコの実態、イメージなのだろうし、当然それもディスコ文化の(主要な?)一部だろう。
 バブリーディスコ/クラブの金字塔、芝浦「ゴールド」の閉店でこの本は幕を閉じる。ポスト・バブルのクラブカルチャーはまた別の話、別のカルチャーなのである。

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