忍者ブログ

断片的、あまりに断片的な

Home > ブログ > > [PR] Home > ブログ > Dance/Music/Art > ダムタイプ『S/N』、ダンス・エキシビジョン2008

ダムタイプ『S/N』、ダンス・エキシビジョン2008

f7a8cc10.jpg初台オペラシティ内のICCにて、ダムタイプの95年のパフォーマンス『S/N』を鑑賞。テーマはセクシュアリティ、HIV。

パフォーマンスが持つ説得力を改めて実感させられる。「僕はゲイで、HIVポジティブです。でもこれは舞台上のことですから本当かわからないわけで」。本当かどうかは問題ではない物語の力、説得力、パフォーマティブティ。それは文章を書くことでも一緒。

今見ると、ちょっと古い(ベタ)かなと思う表現もあったけれど、それは悪いことではないし(そこで止まっていないという意味で)、まだ「オカマ」キャラに溢れていない、GLAYのTERUがエイズ検診のコマーシャルになんか出ていない当時の状況を思うのだった。

その後走ってお隣の新国立劇場に駆け込み、ダンス・エキシビジョン2008を見る。加賀谷さんのは悲しさや苦しみなど自分の感情の表現に見え、なぜそれを身体で表現するの?と思ってしまうわけで、説得力がなかったし、退屈だった。トリの上島氏は「オケピ!」などを手掛けたミュージカル/エンターテイメント畑の人で、今回のショーも華々しかったが、時おり音楽が急にやみ、無音でみんなが踊る箇所があり、そんな華やかさを相対化している部分が面白かった。音楽がやむともののみごとに、それまでのダンスとは異質なものになる。

今年のダンス・エキシビジョンのテーマは「dance meets music」だが、いかにダンスが音楽に拠っているかをかいま見た気がする。ドキュメンタリー作家のトリン・T・ミンハは、ドキュメンタリー映像におけるサウンドトラックの政治性を指摘して、無音のシーンを入れ込んだ作品を作っていたっけ、などと思い出した。
PR