dance,music & communication
見世物小屋@新宿花園神社
花園神社前の通りにも屋台が出ておりかなりにぎやか。境内は「え!?こんなにここ広かったっけ??」とびっくりしてしまうほど屋台がひしめきあっていて、とりあえずグルグルしてみたがちょっとした迷路のよう。
こういうシマの「儀礼」にはしっかり参加するのが、深作欣二の映画に出てくるような方々である。奥の方の簡易居酒屋では、ビシッと黒いスーツを着こなしたそっちの方がたが一列に鎮座し、神妙な面持ちでビールを飲んでいた。恐らく参拝も済ませたのだろう。さ、さすがに写真は撮れなかったす。
そんな恐怖のストリートも無事に通り抜け、「それにしても、見世物小屋はどこだろう」と思っていると・・・・
みなさんがた、可愛そうなのはこの娘でござ~い。この娘の生まれは北海道。十勝の国、石狩の上流で生まれまして、ある日父さんクワにてマムシの胴体真っ2つ。マムシの執念子に報いましてできたのがこの娘でござ~い。当年とって18歳。手足が長く胴体に巻き付くという。大人は十銭、子供は5銭、片目は半額、孕み女は2倍だよ~。さぁさぁ寄ってらっしゃい、見てらっしゃい。
今では上のようなことは、さすがに言っていなかったけれど、看板娘に「蛇食う女」がいるので、「可愛そうなのはこの娘でござ~い・・・」のセリフは健在であり、静かに感激していた。
残念ながら今回、小屋内での写真撮影は禁止だったので、他ページに載せられていた昨年の写真をお借りしてきた。
最初は可愛らしい犬の芸や手品でほのぼの~としていたが、双頭の仔牛(?)のミイラが登場したり、巨大大蛇が舞台上に現われたり、次第に怪しげな方向へ・・・。そして、この見世物小屋の看板娘である、小雪太夫(21)の蛇の踊り食いである。
現在ある見世物団体は、この大寅興行社の一社のみとなってしまっている。お峰さんの後継者どころか、見世物文化の生き残りがあやぶまれていたところに、彗星のごとく現われた救いの神である。
そのあとボスお峰太夫が、口から火を吹いたり、箱抜けの術をやったり。ステージの「はじめ」と「おわり」という概念がなく、芸人たちはルーティンでプログラムを永遠深夜2時までやり続ける。客は好きなときに入り、好きなときに出る。後払いで800円成。
寒い中、簡易居酒屋でビールと焼き鳥。小屋のすぐ隣だったので、「キャーー」とか「ウォッ」という観客の叫び声や、「可愛そうなのはこの娘で・・・」の口上を聞きながら。
「見世物小屋」も時代に合わせて変わっていくし、またそうでなければ存続しえない。だが、「究極の他者」がいないことになっている今、何が「見世物」化できるのだろうか。代わりにそんな「見世物」はネット上にいくらでも溢れているのだろうが。
小雪さんが、鼻から口へと鎖を通したとき、誰かが「お笑いで見るようなやつだね」と囁いていた。芸のコンテンツや覗くべき「秘密」ではなく、怪しげな空間や芸人たちの様相(メイクや衣装)を、生き様を消費してもらうしかない。むしろ生き様が一番だったりするのかもしれないが。小雪太夫は今後見世物小屋をどのようにひっぱっていくのだろう。
近々ですが、明日22日と23日に同じく新宿花園神社で酉の市(二の酉)あります。どうにか間に合いました・・・。さぁ明日は早く起きなくては!!
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