忍者ブログ

断片的、あまりに断片的な

Home > ブログ > Dance/Music/Art > 染物職人の型紙への愛

染物職人の型紙への愛

江戸川区の某染め物工場へ。2月に企画しているイベントにむけてB反てぬぐいを見せてもらうだけのつもりだったが、工場の案内もしてもらう。先代が集めた、3万点にのぼる型紙には室町時代のものも。

そして、倉庫内の隅に掲げられていた、先代による「型紙へ」というタイトルの「型紙」への手紙。型紙に取りつかれた男の、型紙への想いに、何ともいえない気分になる。
皮膚病になったとき、ゴミの中から持ち帰った「君達(型紙)」の埃のせいだと言われ、そのとき、君達(型紙)を全部捨てたこと。でも、「君達(型紙)を見 直す時が来ると思います そのため君達(型紙)を集めたのです」・・・伝々。型紙へのラヴレターである。薄暗い倉庫のなかで、型紙を愛でる先代の姿が目に 浮かぶ。

しかし、2時間近く工場にいたけれど、いまもご健在なはず(93歳?)、のそんな先代の姿が拝見できるどころか、後代から先代の話が出ることは、ついにな かった。何かに取りつかれたひとを持つ家族って、そういうものなのかもしれないなぁと、父を思い出し、わが身を振り返ったりして。
PR