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断片的、あまりに断片的な

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市川崑『犬神家の一族』

全体的に演技がちぐはぐな印象。良いと思ったのは、やや棒読みでわざとらしい深田恭子(旅館の女中役)と、笑えるほど大げさな松坂慶子(三姉妹の次女役)。この映画の世界観には、彼女らのわざとらしさの方がリアリティがあったように思う。

「ナチュラル」というか「トレンディ」な演技になってしまう萬田久子(三姉妹の三女役)など逆にしらけ、嘘っぽく見えてしまう。富司純子(三姉妹の長女役で犯人)もそういう意味では弱く、キメゼリフで「ありゃりゃ・・・」と思ってしまう部分もあり。オドロオドロしい物語なはずなのに、全くそう感じさせない。テレビCMでは、松嶋菜々子のアップが映し出された後に、真正面からアップに捉えた石坂(金田一)が「犯人はあなたです」という、思わせぶりなものになっていたが(石坂アップのあとに松嶋だったかな?)、実際の構図はもっと穏やかなもので、それもなんだか残念。これが現代版ってことなのかもしれませんが。
火曜サスペンスの類も、画像のキメが粗く、音楽や演技が笑えるほど大げさの方が、恐怖する。流れる血が「リアル」な血のように表現されればよりオドロオドロしくなるとは限らないわけで。それから江戸川乱歩の少年探偵団シリーズのような馬鹿丁寧さ。「正太郎ちゃんは、ふるえながらバラバラになった死体を見つめているのでした。あたり一面は血の海です。可愛そうに、正太郎ちゃんのその可愛い真っ赤なほっぺたはますます赤くなっていくのでした」(←私が適当に書いてます)などのように(サドも馬鹿丁寧だったりしますね、そういえば)。
          

『犬神家の一族』
2006年/日本
監督:市川崑
出演:石坂浩二、松嶋菜々子、尾上菊之助、富司純子、松坂慶子

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