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断片的、あまりに断片的な

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メタモルフォーゼ2009

東京から高速に乗り沼津インターで降りる。そこから20分ほど走らせ山中の仮設駐車場に車を止め、迎えのバスに乗り換える。揺られること15分、自転車の国サイクルスポーツセンターに到着した。サイクリングコースや競輪場完備の自転車のためのレジャーランドだ。野外ダンス音楽イベント、メタモルフォーゼにやってきたのだった。

いわゆるレイヴである。もっともレイヴは、手作りでフリーという既存のクラブイベントのオルタナティヴとして誕生したものなので、ここまで巨大化/産業化したイベントをそう呼ばないこともある。しかしとにもかくにもレイヴという言葉自体は、酒井被告でおなじみとなったかもしれない。例の事件が起きるちょっと前にテレビで見たある漫才では、「おまえ、レイヴってそれ一部の若者しか知らないやつだろっっっ!!!」ってつっこんでいたのに。

 
今回は早めに出発したので開場時間の17時ちょっと前に着いたのだが、上写真のような長蛇の列。30分並んでやっとこさ入場する。入口では荷物チェック。いろいろ調べるものはあるんだろうが、飲食物は飲みかけだろうとなんだろうとすべて没収されていた。野外フェスとあって、いろいろと買いこんで来る人たちがいたが、厳しいチェックを前に、泣く泣く入口前でビールを一気飲みしていた。無論これは、会場内の屋台を潤すため(あとはゴミ問題のため)の処置で、珍しいことではないのだが、エコを謳うフェスティバルで、巨大なゴミの山となったその飲食物をどうするというのだろう。音楽以外で気になる点がいくつかあった。

会場入りしてすぐに、スポンサーである「コロナ」の350ml缶600円のビールと、屋台の焼そば600円を購入して食事。ゴミはゴミステーションに持っていけば、それぞれ100円バックされるデポジット制が導入されていた。ゴミを放置させないための策だが、これも片手落ちだった。というのは、サイクルスポーツセンター側も施設内のレストランをほそぼそと朝まで営業させていて、ここではアサヒビールを売っていたのだが(買わなかったけどコロナより安かったと思う)、これは100円バックなし。だから、アサヒビールの缶はあちこちに転がることになる。もちろん、捨て去る方が悪いのだけれど、会場内の自動販売機の電源をすべて落とすくらいするのであれば、主催者側とサイクルセンター側の足並みを揃えるべきでは。

蛇口が並んだ水場。ご丁寧に「これは飲み水ではありません」との張り紙。本当なんだろうか?とにもかくにも、この力強い張り紙の文句は、人びとが空のペットボトルに水を汲もうとする気をかなり削いだことだろう。

             
 携帯灰皿を所有していたけれどたいそうご立派な「ラーク」の喫煙ブースで一服。喫煙所の設置は、やはり「ここで吸うべきですよ」と訴える。びっくりするほどスタイルのいいラーク・ガールたちが新商品のサンプルを配る。まったく、ご丁寧なことだ、本当に。こういったガールたちの効果は絶大だということをこの目で確かめる。

一夜のオールナイトイベントなのに、テントサイトにはテントがいっぱい。音楽、というよりもテントでまったり楽しむ組もいる。ところで、こういったフェスティバルでテントを張る場合、入場チケットとは別にテント券を購入するのだが、笑えるというか、呆れるというか、嘆かわしいというか、フジロックでは毎年、「テント券買ったんですけど、僕のテントが見あたらないのですが・・・」と、会場内のインフォメーションセンターに駆け込んでくる者がいるとか。どうやら、テントは自分で持参して組み立てるのではなく、すでに「そこにあるもの」だと思っているらしい。
             
 最も印象的だったアーティストは、アフリカ・バンバータ。ヒップホップ創始に関わりながら、クラフトワークやYMOなど白や黄色の音楽も貪欲に取り込み、デトロイト・テクノにも影響を与えたドンである。裏でやっていたテクノ王子リッチー・ホーティンに客の90%は取られていたけれど、こじんまりと良い熱気だった。一番前で聴いていたら、盛り上げ隊の二人の黒人の兄さんに、「ステージに上がれよ」と腕つかまれる。もちろん上がりません。そんな兄ちゃんたちのノリノリっぷりに見向きもせず、もくもくとプレイするドンのたたずまいが良かった。でも、ドンが生きてきたあの熱気はもうないのだろうと考える。

途中、横にいた男の人が、ペンライトを振り回しながら踊りだした。なかなか強力な光で、「ほうほう」と思って見ていたら、すぐに横から係員が飛んできて、モメ出した。話は聞こえなかったが、結局男は首根っこ掴まれて裏に連れて行かれていた。「変な風」になっているとでも思ったのだろうか?
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 朝7時頃終演。帰りは、せっかくなので沼津港によって、眠たい目をこすりこすり寿司を食べに行く。開店前から人がチラホラ集まっている店だったのだけれど味はイマイチで、「まぁ、気分だね」という意見に落ち着く。

その寿司屋の近くに干物工場があり、「訳あり干物30枚1,000円。お求めの方はお声かけ下さい」と書かれたホワイトボードが出ていたので、迷いなくゴム暖簾をくぐり工場内に入る。白衣を着た若者たちが干物を作っていた。そう客が来るわけではないのだろう、こちらに気づかない。「すいません、干物下さい」大きな声を出すと、人気お笑い芸人「はんにゃ」の金田に似た、一番下っ端ぽい人がひょこひょことこちらに歩いてくる。無言で梱包作業をし、無言で商品を渡される。私も1,000円を渡す。なんというか、当たり前のことだけれど、こうやってここでずっと干物を作っていく人がいるわけで。

「訳あり」といってもちょっと頭が欠けていたり尻尾が取れていたりするぐらいだったし、アジのほか、サンマや鯛、ほっけなども(少しだが)入っていて豪華だった。「味はどうなんだろう?」と思ったが大変美味しかったので、いろんな人に小分けにして配ったらすぐに30枚はけてしまった。今回の旅で、1番の収穫であった。また買いたい。

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