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断片的、あまりに断片的な

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ズレる身体

3月下旬のことだが、2009年~10年秋冬のミラノ・パリコレクションのセミナーに行ってきた。場所はC.C.レモンホール(旧渋谷公会堂)で、職場のある初台からバスでテロテロと向かう。著名なファッション・ジャーナリストがスライドを使いながら、コレクションのトレンドを報告するというもの。それは彼女の見方にすぎないわけだが(まぁ、いろんな業界との関わりを含めた上でのね・・・)、それをこうやって大勢のアパレル関係者が受け取る。もちろん、それをまるごと受け入れるかはまた別だが、トレンドが作られる一場面ではある。昼食の後だったので、何度も意識を失う。レジュメにメモした字が読めない。
80年代調が主流で、ボディコン、肩の強調が再び。不況ゆえの80年代への憧憬なんて説明していたけど、それは一握りの人たちの80年代であろう。

後半はショーの動画をいくつか。菊地成孔は『服はなぜ音楽を必要とするのか?』で、日本のショー(話題のガールズコレクションとか)ではモデルがキャットウォークで音楽に合わせて踊ってしまうけど、ヨーロッパのそれは音楽を無視して颯爽と歩くところが「エレガンス」であるとしていた。まぁ、109系ブランドが目白押しのガールズコレクションは、「カワイク」「等身大」のものだから、エレガンスやクールさはいらない。そもそも日本に「エレガンス」や「クール」ってのが受けないのは、モード系の東京コレクションより、ガールズコレクションが盛り上がっているのがいい例。「かわいくない」服で勝負するなら、海外に飛ばなければならない。(上からdolce&gabbana、costume national)
仕事が終わってからダッシュして、お隣の新国立劇場へ。「バレエ・ザ・シック」という公演を見る。ジョージ・バランシン、トワイラ・サ―プ、ナチョ・ドゥアトらの作品を、国立劇場専属ダンサーたちが踊る。

一番楽しみにしていたのはサ―プの作品。ハイドンの楽曲はじめ、フリフリ衣装など「いかにも」な記号をわざとらしく使いながら、展開の速い超絶的な技を繰り出し、「いかにもバレエ」からのずらしを見せる。実際、無音で踊るパートは、それまで見ていた「いかにもバレエ」が異化される。でもそのズラシが日本人ダンサーではうまくいっていないような?一番バラバラで散漫だったのがサ―プの作品だった。安心して見れたのは、この中ではクラシックのバランシンの作品。音楽にきちんと合わせる、という。
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