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断片的、あまりに断片的な

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ぺちゃくちゃナイトとハコと飲食

      
ずいぶん前の話になるが、去年の10月、
六本木スーパーデラックスでのイベント「ぺちゃくちゃナイト」に行ってきた。簡単にいえばオープンマイクみたいなイベントなのだが、必ず画像を用いる。画像20枚×20秒で1人6分程度のプレゼン、という枠がきちんと決められているのが特徴。主催は、建築関連の仕事に携わる外国人(イギリスとオランダ?)夫婦で(スーパーデラックス自体も彼らの手によるもの)、建築系のプレゼンや会議がやたらと長くなりがちになる反省から、この形態を思いついたという。有無をいわさず、20秒ごとに画像が切り替わっていくので、ダラダラと話すことは許されない。的確に、コンパクトに。この強制力はいいな、と思った。形式は、一人よがりにさせない。それが不毛なときもおうおうにしてあるのだけれど。

連れに、「混むから早めに行って、席確保しといて!」といわれたので、オープンのちょっと前に行ったのだが、すでに並ぶ人々。主催者が外国人、そして六本木という場所柄もあって、外国の方々が多い。中に入ってぼーっとスクリーンを見ていると、ワールドワイドに広がる「ぺちゃくちゃナイト」の映像が流れていた。世界の200以上の都市で行われているのだそうで、場所も野外や街の広場、カフェ、ホール・・・などさまざまだった。「日本発」ではあるけれど・・・などと考えるのであった。

スタートまで時間があったので、隣に座っていた人たちとおしゃべり。一人で来ていたとてもカワイイ女性は、建築系の仕事に今年から就いたということで、勉強のためにとすすめられてやってきたらしい。プレゼンがはじまっても、写真をバシャバシャとり、メモをとり、と忙しそうであった。

別どなりに座っていた、60歳以上だと思われる男性は、いかにもヒッピー思想をお持ちであるとわかる風貌のお方。しゃべっていると、その業界ではかなりの人物であろうことがわかった。山などでイベントを行い、ヨガの先生でもありUAにも教えているとか。西荻のほびっと村や、国立の地球屋、プランターコテッジなどの話をする。「ぺちゃくちゃナイト」から出演オファーがきたらしいが、「こんなとこでアナウンスしちゃうと人が集まりすぎてしまうから、どうしようかなと思って・・・偵察に来たんだよね」などと言っていた。

この日のプレゼンテーターは海外の方たちが多く、英語でのプレゼンが多かったが、映像付きなので私みたいに英語よく聞き取れない人もなんとなく内容がわかるしくみ。基本的には主催者がらみの建築系プレゼンが多いようだけれど、香港のせっまいアパートを広く使うユーモラスな方法を紹介する人や、食べ物の話、親戚のじーさんの話などバラエティにとんでいた。プレゼンテーターへの報酬は、これまでのぺちゃくちゃナイトの歴史をまとめたビジュアル本。参加賞、って感じだ。良いシステムだなぁ、としみじみ思う(むろんノルマ的なものなし)。

こういったシステムが取れるのも、まず「とにかく何か見せたい」って人がいるってことと、このイベント(あるいは場所)でやりたいと思わせる吸引力をイベントが持っているということ、そしてハコがそれなりに飲食店として稼げること。カレーとか、ご飯食べてる人、結構いた。いま、ライブハウスやクラブから人が離れているけれど、こういうイベントは仕事帰りで来る人が多いのだから、ハコ側がそれなりにメニューが用意できれば、客・店双方にとって良いのになぁ、と思う(それに多くの人にとって、フラリと店に入るのに、「音楽」だけってのはリスクが多いのだと思う)。ある程度飲食等で自立できれば、チケット代も抑えられるし(この日は1,000円)、客足につながるかもしれんのに、と。まぁ、これがなかなか難しいし、そして問題はこれだけではないし、この手のイベントと音楽イベントでは事情は異なるのだけれど。

噂に聞いていたとおり、フロアーはパンパンの人、人、人で立ち見の人もいっぱい。笑いもいっぱいで、素直に愉快な夜を過ごした。単純に外国人ノリによるのか、どうなのか。

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別の日に行った、六本木の外国人向けパブも愉快だった。中野坂上ハウスの者たちと行ったわけではなく、たまたま時間つぶしに入った店が外国人ばかりで、そしてたまたまクイズ大会をやっていたということもあり、その騒々しさに最初は仰天してしまったが。新宿のHUB(チェーン店のイングリッシュ・パブ)も土曜日なんか殺人的に混み合っていて、そんなのを見ていると、パブと居酒屋という飲み屋の形態の違いは、社交とか余暇のあり方の違いをよくあらわしているのが良くわかる。

そして、ライブハウスやクラブの飲食サーブは基本的にパブ形式なわけだが、そもそも日本人はパブ文化そのものにちょっと抵抗というか不慣れ感があるのかなぁ、と(立ち飲み屋は流行っているけれど)。時代によるのかもしれませんがね。チェーン店がないときは、(一部とはいえ)若者たちはロック喫茶やジャズ喫茶に行っていたのだろうし。村上春樹の小説を読んで「なんだこれ?」と思ったのは、まさに「飲みの風景」の違いで、大学生の「ぼく」が地下のバーでウイスキー(?)だかなんだかをスマートに飲むところ。両親から「喫茶の思ひ出」のたぐいは聞いていたはずだったのだが、とてつもない違和感を覚えたものである。

関係ないけど、とてつもなく昔、法にふれるくらい昔、いきがって吉祥寺のファンキー(今年50周年の老舗ジャズバー)なんかに行って、ウイスキーのロックを飲んで、腰くだけたことあり。店の人をハラハラさせる。スマートじゃない歴史のスタートです。

※写真はぺちゃくちゃナイトのウェブサイトより。
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