忍者ブログ

断片的、あまりに断片的な

Home > ブログ > > [PR] Home > ブログ > Book/Study/Work > 『〈オトコの育児〉の社会学』

『〈オトコの育児〉の社会学』

けっこう前に、龍谷大学の工藤センセーからご恵投いただいておりました、『〈オトコの育児〉の社会学:家族をめぐる喜びととまどい 』(ミネルヴァ書房)。

この本を出すといったときの二つの反応、「男が育児について書くと本になるのね、ふん」という(おもに女性研究者からの)皮肉、そして「流行りのイクメン本ですか~!売れそうですねぇ!」という能天気な(?)主として男性研究者からの声、その二つの反応が、「オトコの育児」の現状を表しているのではないかという認識からはじまる本書。12人のオトコたちが、自身の育児経験で感じたモヤモヤを、社会学的に分析してます。この手のテーマでは避けられないジェンダーあるいはセクシュアリティ系の議論はあえて?それほど深入りしていない印象ですが、「男」ではなく「オトコ」としているのがポイントなのかも。

もっとも興味深かったのは、しばしば周りでも話題にあがる、公共空間におけるベビーカー問題(アグネス論争に、というべきか)に端を発する、公/私領域という境界の問題。大前提として電車が通勤者のもの(公=しごと)になりすぎているんだよなぁ、日本は、と平日の昼間の空いていて実にのんびりとした電車に揺られながら本書をめくる私でした。

前回工藤センセーのうちに遊びにいったのは、ちょうど息子さんが生まれたばかりの頃で、息子についてあれこれまとめた冊子を嬉しそうに見せてもらったことが思い出されます。工藤センセーのパートナーは、私も何度もお世話になっている編集者さんで、さすがにバッチリの構成力で仕上げられた冊子でしたが、そのぶ厚さに、ずっしりとした重さに、しばし無言になったわたし。。。次回はもっといろいろとお話しできそうな気がします。たぶん。

PR