忍者ブログ

断片的、あまりに断片的な

Home > ブログ > Book/Study/Work > 読書会 vol.32 スタージョン『人間以上』

読書会 vol.32 スタージョン『人間以上』

32回目の読書会は、シオドア・スタージョンの『人間以上』を読みます。以下、メンバーのハードボイルド・カツマタ氏による案内文から一部抜粋。
------------------------------------------------
「悪戯好きの黒人の双生児、生意気な少女、発育不全の赤ん坊、そして言葉さえ知らぬ白痴の成年、かれらは人々から無能力者、厄介者として扱われていた。しかし、世間からはつまはじき者にされるかれらこそ、来るべき人類の鍵を握る存在---コンピューター顔負けの頭脳、テレパシー、テレキネシス、テレポーテーションなどの能力をもつ超人だったのだ!」

前回のボルヘスでは、テーマは”本”(あるいは、本=書物というメディアのネットワークにより繋がり、いずれ焼却される世界)ではありましたが、本作では、人間、それも超能力者、異能者といった”超人間”を媒介として現出してくる人間の差異性が問われています。まだ読み終わってはいないのですが、レーザービームが飛び交ったり、宇宙戦艦がどんぱちやるようなハードSF(?)とは一線を画すものであることは間違いなさそうです。

さて、スタージョンは「どんなものでも9割はガラクタ(crap)だ」(「SFの9割はガラクタだ」と発言した英文学者に対する切り返しとして)という、いわゆる「スタージョンの法則」の提唱者として有名ではありますが、一方、1950年代にはアメリカにおけるSFアンソロジーの常連として活躍した作家でもあります。

日本での認知度はそれほど高くないようなのですが、実は、かのエラリィ・クイーン名義で、ゴーストライターとして『盤面の敵』というミステリー小説を書いているという異色の経歴もあるとか。その病的、魔術的な作風もさることながら、スタージョンの存在自体もなかなかにミステリアスなのです。

その彼の作品のなかでも初期(1953年)に生み出された『人間以上』。

ここにこっそりと秘められ、息づいているであろう、われわれの認識からするとSF外の要素と思われるようなことについても突っ込んで話し合うことができればなあ、なんて考えております。どうぞ、お気軽にご参加ください。
**********************************************************
【とりたてで意味のない読書会 vol.32】
◆日時:4/29(土)19:00~
◆場所:文明(白楽)
◆本:シオドア・スタージョン『人間以上』(矢野徹訳、ハヤカワ文庫)

◆内容:コーヒーや紅茶を飲みつつ、本の感想について、テーマについてワイワイとお話します。

参加条件:
①開催日までに本を最後まで読めるひと
②話のなかで専門用語を多用したり特定の思想を共用しないひと(わかりやすい言葉で!)

参加費はありません。それぞれの飲食代、実費です。

※第一部は19:00~21:00くらいまで本の話中心に。21:00以降はときに場所を移して、第二部にしけこみます(第二部は有志の方のみ。途中脱出可)。

※年齢性別問わず、誰でも参加OKです。

※「読書苦手な人」「読書嫌いな人」の参加も歓迎します。初回のみ見学オッケーです。参加希望者はコメント、メッセージ、メールにてカツマタ/サトウまでお気軽に連絡下さい。

PR