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断片的、あまりに断片的な

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「私」語りの占い師

湯山玲子の『女装する女』(新潮新書2008)は、今の女たち、とりわけ「アラフォー」と言われる世代の女たちの実態・欲望をさまざまな角度から読み解くエッセイ集だが、そのなかに「スピリチュアルな女」と題する章があって、近年のスピリチュアル・ブームや占いへの欲望が描かれている。端的にいえば、その中心は「悩みの外部化」と「他人に自分を語られることの快楽」であるという。悩みを話したり自己確認の作業が、友人らのあいだで面倒くさいもの、忌み嫌われるもの、あるいは「なーなーな答えしか返ってこないもの」としてある、というわけだ。私語り(そして私を語ってくれるの)は、ブログやら占い師やらが受けもつ。占い師はホストだというのもうなずける。

私も1回だけ、ひどく酔っ払って悲しい感情でいっぱいになっていた状態で、新宿の街頭で商売する占い師に占ってもらったことがある。内容なんか全く覚えていないけれど、「はい、この続きはあと5千円」と言われたのだった。あいにく(幸運にも?)、そのとき私は2千円しか持っていなかった。

会社の同僚も、ある有名な占い師に前世を見てもらったと静かに興奮しながら伝えてきた。1時間1万円の紹介制(一見さんお断り)。聞かされた前世物語は面白かったが、前世はお姫様と言われたからといって、別に彼女はお姫様然として生きていくわけじゃなかろうし(もともと姫っぽい人だが・・・)、どうということはない。「ホントは1時間なんだけど、私で最後だったから1時間半くらい話してくれて・・・」と言っていたが、やはり重要なのは「私」を語る時間なのだろう。

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