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断片的、あまりに断片的な

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古着と鰻

茨城県稲敷市にある、老舗古着屋「原宿シカゴ」の倉庫見学へ。シカゴは、アメリカから古着を輸入するだけでなく、日本国内の衣料品を集めてマレーシアに送るリサイクル業も行っている。
日本の古着は、とてもとてもとてもとてもとても綺麗で東南アジアを中心とした諸外国でとても人気があるそうだ。でもそれってつまり、サイクルが「ファスト」ということでもある。「スロー」では決してなくて。

もちろん「大事に大事にタンスの奥にしまっていた」ということも少なくないだろうけれど、『捨てる!技術』(2000)、『断捨離』(2009)、『佐藤可士和の超整理術』(2007)、『人生がときめく片付けの魔法』(2010)、あるいは高城剛『モノを捨てよ 世界へ出よう』(2012)などが、「捨てろ、片付けろ、整理しろ、さもなくば・・・」とささやき続けてきたここ10数年なのである。
 
質問:「国内で回収した古着は、シカゴで売らないのですか?」
シカゴ専務の返答:「いや、まぁ、私たちはファッションを売っていますので・・・」

俺たちBOOk OFF的な店じゃないぜ!ってわけだけど、シカゴ的には、リサイクルとはいえ国内循環は無理といってるわけである。とにかく、いちばんコストがかかるのは、仕分け。シミがついたものだの、「ファッション」じゃないものだの、大量に流通したファストファッションの服だので溢れる衣料の山から、商品になる宝を探すのは割りに合わないのだ。

同行した、とある役所の環境課の方が、しきりに「リサイクル衣料品の回収率を上げるぞ!」と息巻く。リサイクル率があがればそれでいいのか?消費社会において、「買うな」というのは欺瞞だけれど、「捨てよ、増やせよ」的スローガンは、ただただ表層的でいかにもお役所的だなぁ・・・と思うわけである。

昼食に、利根川で獲れたという(本当か?)うなぎを食べて帰る。隣に座った60がらみの女性が、しきりに「自分はなぜ特上を頼まないか」を説明する。そんな話をハハハ・・・と受け流す私の向いに座った役所の方は、特上のお重を前にして、リサイクルの重要性を語るのだった。
彼女の冷めゆく鰻重をながめながら、私は鰻を食べる。あ、なんだ、初台の鰻屋の方がおいしいじゃん、と思いながら。
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