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断片的、あまりに断片的な

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人形と着せ替え

「誕生日は、母に感謝する日だ!」と、永六輔がいつもラジオで説いているからではないが、先週末は母にケーキを買って行き、そして木村屋のあんパンのようにぷっくりとした彼女のおなかを撫でた。「あら、もう一人?」なんて、お決まりの冗談をいいつつも、その「あんパン」が毎日のビールによって出来上がったことを娘の私は知っている。

30年以上前に祖母からもらった長年の友、ミッキーの写真も撮ってみる。ディズニーは好きじゃないが、こいつはそんなことを超越した存在で、何度も引き裂かれ、そして縫い合わされたバランスの悪い耳は、まるでブラックデビル(ひょうきん族)のようで、シェアハウスの外国人たちからも「ニセモノ」扱いされる始末(しかし中国製ではない)。それでも、母が端切れや余ったボタンなどで作った一張羅が、生意気にも眩しい。

端切れは、こうした着せ替え人形の洋服に再利用されていたことも少なくなかったはず。妹が持っていた大きな西洋人形「メリーちゃん」は、私たちのお古を着ていたもんだった。でも今は、こうした着せ替え遊びは廃れているんだろう。あの洋服を着たいとか、何かに変身したいという憧れは、ネットやアプリのアバターゲームが提供する無限の世界が叶えてくれるし、今や憧れの服は、ジジババ様に頼めばすぐに手に入るものなのかもしれない。安い服も溢れている。
すっかり廃れた紙の着せ替え人形は、今ではダウンロードできるものがたくさんある。デヴィッド・ボウイの華麗なる衣装の着せ替えや、花くまゆうさく氏の下手うまキャラの着せ替えなどいろいろあって楽しいが、結局これは大人の楽しみだろう。リカちゃん人形も、85年ピーク時の50億円からだいぶ割り込んで、近頃の年間売上は20億円程度だというけれど、それも「大人買いコレクター」たちによるところが大きいのだろうと想像する。あとはフィギュアと重なってくるが、アニメ系キャラクターの萌え萌え着せ替え・・・。そして、子どもを着せ替え人形のようにしているひともいる。

古き友ミッキーを眺めながら、「着せ替え」についてあれこれ考えてしまう誕生ウィークなのだった。

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